CEISTセミナー
要旨
先に策定された第5期科学技術基本計画では、「超スマート社会」の実現を提唱しており、これに必要なICT関係の技術の強化を促し、また、「科学技術イノベーションの推進」では、国立研究開発法人の機能強化をうたっている。
このような要請を踏まえ、CEISTにおいては海洋地球インフォマティクスの構築を目指しており、その中核としての海洋地球のデータに関し、新しい時代の要請に対応すべく努力をしている。海洋地球科学分野はデータが命であり、法人発足以来綿々と積み上げてきたデータについて、ビッグデータ、スマートデータ、スマートオブザベーション、データ駆動科学、オープンデータといった新しい流れを踏まえつつ、これまでのあり方を概観するとともに、今後データに係る科学技術をICTの進歩と関連してどう展開して行くべきかを考えることは、海洋地球科学の新しいあり方を拓くうえで重要なことであると考える。
このような観点から、当センターにおいて海洋地球のデータに焦点を当てたセミナーを開催し、海洋地球インフォマティクスの今後のあり方を探っていく一助としたい。
(1)14:30-15:30【特別レクチャー】大規模観測科学と「知」のPDCAサイクル創り
樋口 知之 統計数理研究所長
(2)15:30-17:10【発表】
①15:30-15:50 海洋研究開発機構の海洋地球科学データとデータ駆動科学
坪井 誠司(JAMSTEC CEIST)
②15:50-16:10 海洋生物多様性情報の集積と発信によるデータ駆動科学への活用
-運用サイドの視点から-
齋藤 秀亮(JAMSTEC CEIST)
③16:10-16:30 地球内部現象の解明に向けたデータ駆動型アプローチ
桑谷 立(JAMSTEC 地球内部物質循環研究分野/研究員)
④16:30-16:50 変動する生態系の理解にメタゲノミクスはどう貢献するか
-データ駆動型のゲノム科学-
高見 英人(JAMSTEC 海底資源研究開発センター環境影響評価研究グループ
上席研究員)
⑤16:50-17:10 海洋掘削科学データのデータ駆動型科学
山田 泰広(JAMSTEC 海洋掘削科学研究開発センター センター長)
(3)17:10-17:30【意見交換】
【備考】所外からのご参加される場合、入館の手続きが必要となりますので以下の担当者に事前のご連絡をお願いします。