Chikyu Report
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「ちきゅう」船上卓球大会2012年08月27日

「倫敦奥林匹克国際運動会」(ロンドン五輪)が終わり、世間様の体育(スポーツ)熱も冷めはじめた今日頃、みなさまいかがお過ごしでしょうか?
噴出防止装置(BOP)の設置成功、待ちわびた掘削試料の到着、掘削試料の分析による数々の発見の連続、そんな嬉嬉たる出来事の連続に驚嘆しっぱなしの毎日です。

そんな中でも、もっとも嬉嬉たる催しは、「EXP337第一回世界卓球是選手権大会」が、「ちきゅう」船内で行われていることです。




この大会は、8月12日から9月5日の期間に「ちきゅう」船上で行われます。乗船研究者からエントリーした世界8カ国23名の研究者・研究支援スタッフが、「ちきゅう」ナンバーワンをかけて真剣卓球勝負に挑みます。

さてさて、それでは、この選手権の詳細について紹介するよ。「一に興じて、二に勝負!」、この大綱に従えばあとは普通の卓球のルールと同じ。試合はトーナメント方式。昼シフトグループで勝ち上がった一位、夜シフトグループの一位、そして敗者復活で勝ち上がった一名の三名による三つ巴戦を制した人がチャンピオンです。ルールは、1ゲーム11ポイント制で、3ゲーム、もしくは5ゲーム先取でゲームセット。




この大会は老若男女問わず、誰でも参加できるところに醍醐味があります。二人の首席研究者(稲垣博士とHinrichs博士)、研究支援統括(久保さん)を含め、ほとんどの乗船研究者が参加しています。私のような玄人から(なんたって48才あるから・・・)、これまで卓球のラケットを握ったことのない「新星」まで、いろんな卓歴のもちぬしが集まっています。

参加者の一人、Snyder教授(ライス大学)は、「実を隠そう、これまでに一度も卓球で負けたことがないのだよ。」(あいや~)!しばし呆然としていると、彼はさらにこう付け加えたよ。「だって、卓球したことないからねっ。」あいや~!もちろん、その個人記録は後日破られたのはいうまでもなく・・・。おあとがよろしいようで。

おっと、分析試料が届いたから、わたし、そろそろいくあるよ。「EXP337第一回世界卓球是選手権大会」、成功するね、必ず!誰がチャンピオンになろうとも、わたしたち全員がナンバーワン!なぜかって?私たちは、これまで一度も開催されたことのない、世界初の海底下深部石炭層掘削という「ちきゅう」国際大会に参加しているからね!

(和訳:谷川亘 物理特性スペシャリスト・海洋研究開発機構)

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