Chikyu Report
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「ちきゅう」ってものすごい!2012年08月02日

今日の夕方、私は、共同首席研究者の稲垣さんとドイツの地球化学者クレメンツ・グロムビッツァさんと一緒にヘリデッキやコアカッティングエリアに行ってみました。外は霧がかった暖かい夜でした。外にでた瞬間、「ちきゅう」の船の上で行われている作業の大きさに圧倒されてしまいました。

船の真ん中にぽっかり空いた「ムーンプール」と呼ばれる穴は、船からドリルパイプなどを海底に下ろす場所ですが、まるで巨大な水泳プールのようです。「ちきゅう」船上のクレーンはあまりに巨大で、いまにも130mもあるリグタワーのてっぺんに届きそうな感じです。

船上にある全てが信じられないぐらいマジでかい!怪物のようなロボットやクレーンがパイプを次々と動かしている。それを見ていると、自分があたかもそれをつかんで動かしているような、そんな幻想的な世界に引き込まれてしまいます。

あと数日で380トンもある巨大な噴出防止装置(BOP)を持ち上げ、海底にまでおろす作業が始まるでしょう。実際に、BOPは海底から噴き出すかもしれないガスを防ぐ大事な役割があるのですが、海底下を掘削するということは、重大で卓越した技術や努力があってなし得るものなのだと感じさせられます。遠くで見ていると、まるでプラモデルのおもちゃが動いているように見えるかもしれませんけどね。

(日本語訳でお伝えしました)

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