南海トラフの地震、津波を常時観測監視するため、文部科学省の受託研究として平成18年より研究開発を進めてきた熊野灘沖東南海震源域における地震・津波観測監視システム(DONET1)は、H23年8月に20点の観測点全てが基幹ケーブルにつながれ、システムが完成しました。各観測点には強震計、広帯域地震計、水晶水圧計、微差圧計、ハイドロフォンならびに精密温度計が設置され、地殻変動のようなゆっくりした動きから大きな地振動まであらゆるタイプの海底の動きを確実に捉えられるようになりました。
DONETの特徴
防災・減災への取り組み
海溝型巨大地震発生を海底に稠密展開した観測装置が直上・直近で検知し、主要動や津波の到達前に、それらの情報発信を行う事ができます。また、地震予測モデルの高度化により、震源要素の即時推定や震源モデルの構築が可能となります。なお、地殻活動を長時間スケールでモニタリングすることで地震発生メカニズムの解明・研究にも貢献することができます。