本研究会は前年度まで4回にわたって行われた「熱帯降水系研究会」を発展継承し、本年度から「全球降水システム研究会」として開催する。高精度・高解像度化するモデル研究や、今後新たな展開が期待される観測研究、知見の系統的整理の助けとなる理論研究の現状整理と今後の発展の議論を目的とする。熱帯から高緯度まで対象を広げることで、中高緯度降水系や熱帯・中高緯度の相互作用、Atmospheric Riverといった新しいトピックを取り入れる。降水システムとその周辺分野(雲・水循環・擾乱・大気海洋相互作用・気候変動など)について、モデル・観測・データ解析・理論の立場からの研究発表を全て歓迎する。

本研究会では毎回異なるサブテーマを掲げ、当日会場にて重点的に議論を行う。今回のサブテーマは「気象・気候モデルの多様性と将来展望」とする。日本では多様な気象・気候モデルが開発・利用されており、様々なサイエンスを生み出す原動力になるとともに社会に役立つ成果を生み出している。研究会世話役担当のJAMSTECにおいても特徴の異なるモデルを開発・利用することで、IPCCへの貢献や超高解像度モデリング、高精度の季節予測といった先端研究を推進している。各機関・各モデルの現場担当者をお招きしてご講演頂くことでモデル研究の現状を俯瞰するとともに、日本の気象・気候モデル開発のあるべき姿について議論を深める場としたい。

概要

日時
2016年11月28日(月)~ 2016年11月29日(火)
場所
国立研究開発法人海洋研究開発機構
横浜研究所 三好記念講堂
神奈川県横浜市金沢区昭和町3173番25(交通アクセス
言語
英語
発表申込
2016年10月28日(金)〆切(無料、登録フォームにて受付)
講演者・発表タイトルを提出
参加登録
受け付けを終了しました。
懇親会
1日目夕方(参加登録時に申し込み:参加費3,000円程度)
場所:横浜研究所 ゲストハウス
主催
海洋研究開発機構
後援
日本気象学会熱帯気象研究連絡会
実施体制
シームレス環境予測研究分野アプリケーションラボ地球情報基盤センター統合的気候変動予測研究分野
実行委員
渡辺真吾(委員長) 、小玉知央、佐々木亘、土井威志、高橋桂子、Swadhin K. Behera、河宮未知生
備考
・本研究会の発表言語は原則として英語とするが、スムーズな議論を促すため総合討論は日本語・英語を併用する予定である。
・開催期日の隣接する国際研究集会:4th International Workshop on Nonhydrostatic models(11/30-12/2)@箱根
お問い合わせ
海洋研究開発機構
シームレス環境予測研究分野
小玉知央
E-mail