平成11年3月31日
海洋科学技術センター
深海地球ドリリング計画推進本部の設置について
 

 海洋科学技術センター(理事長 平野 拓也)は、「深海地球ドリリング計画」を本格的に推進するため、4月1日に海洋科学技術センター内にプロジェクトチームを設置することとした。チームの名称は「深海地球ドリリング計画推進本部」とし、海洋科学技術センターの企画部、深海研究部、海洋技術研究部及び研究業務部の4つの部で各々実施している本計画に係る業務を統括し、今後米国NSF(全米科学財団)等と協力し、現行のODP(国際深海掘削計画)からIODP(統合国際深海掘削計画)に移行するプロジェクト全体の調整、内容・組織等について前面にたって交渉等の任に当たる。
  「深海地球ドリリング計画」は、 世界最高の科学掘削能力を持つ「地球深部探査船」を建造し、運用することにより、気候変動や地震などの地球変動メカニズムの解明、未知の地下生物圏やガス・ハイドレートの探索などを行い、地球科学と生命科学の統合的な理解に資することを目的としている。
 「地球深部探査船」は、水深約2,500m(将来は約4,000m)の海底から約7,000mの掘削能力を持ち、最終的にはマントルへの到達を目指すものであり、平成11年度から建造に着手する。
 同船は、2003年からスタートするIODPの中核をなすものとして、各国との間で国際的な運用について検討が行われているところである。


問い合わせ先: 海洋科学技術センター
          企画部長  高木  譲一
             電話:0468ー67ー5513
             総務部普及・広報課長 他谷 康
             電話:0468ー67ー3806