お知らせ
平成11年10月29日
海洋科学技術センター
地球深部探査船基本設計の契約について
海洋科学技術センター(理事長 平野拓也)は、10月28日、「地球深部探査船」の 基本設計にかかる契約(契約金額約11億円)を三菱重工業㈱と締結した。なお、本契約 の中において、DPS(注)及びこれに関連するものについては、三井造船㈱を指定して 実施させることとした。 「地球深部探査船」は、水深約2,500m(将来は約4,000m)の海域において、 最終的にはマントルへの到達を目指す世界最高の科学掘削船であり、本船の運用により、 気候変動や地震などの地球変動メカニズムの解明、未知の地下生物圏やガス・ハイドレー トの探索などを行い、地球科学と生命科学の統合的な理解に貢献する。なお、本船は、日 本と米国が中心となって国際的に行われる統合国際深海掘削計画(Integrated Ocean Drilling Program(IODP))の中核をなすものである。 本船は、平成2年度より、技術的検討を開始し、平成7年度からの「全体システム」の 研究において具体的な基本仕様(船の大きさ、掘削水深等)の検討を進めてきた。 また、今年6月には、地球深部探査船建造所評価委員会(委員長:奈須紀幸東大名誉教 授)において外部評価委員による建造所の技術評価を実施した。 本基本設計は平成12年2月に完了する予定である。 (注)DPS(Dynamic Positioning System);掘削中に船の位置を決められた範囲内に 保持するシステム (今後の建造スケジュール(予定)) 平成11年10月 基本設計開始 平成12年 2月 基本設計終了 平成12年 3月 建造契約締結 平成16年度 完工 問い合わせ先:海洋科学技術センター 海洋技術研究部 藤田 俊助 電話:0468−67−3848 総務部普及・広報課 他谷(たや)康 電話:0468−67−3806 (ホームページアドレス http://www.jamstec.go.jp)