平成12年1月24日
海洋科学技術センタ−
                             
トライトンブイ13号機の復旧について

1. 状況
 海洋科学技術センタ−(理事長 平野拓也)がニューギニア北方の赤道域に設置した、海洋観測用トライトンブイ13号機(平成11年10月25日、北緯0度、東経138度の設置)は、平成11年12月8日に関根浜のむつ事務所にてデ−タ受信以降、通信が途絶えておりました。(平成11年12月10日発表済)
 その後、12月27日に共同研究相手方のインドネシア応用技術評価庁が現地船舶により現場点検を実施した結果、係留海域(図1)にてトライトンブイ13号機を確認しましたが、タワーに装備した気象センサ,アンテナなどの備品はすべて持ち去られており、人為的損傷であることが確認されました。(写真参照
 平成12年1月20日に、トライトンブイ復旧作業を行うため当センターから派遣された2名のブイ技術者が現地船舶によリ現場に向かい、1月21日当該海域に到着後、アンテナを取り付けデータ伝送機能を復旧しました。(図2
 現在、関根浜のむつ事務所にて水温,塩分等の海洋データが受信されていることを確認済みです。

2.今後の予定
 13号機については、他のトライトンブイと共に本年10月まで観測を継続する予定です。
 相次ぐ同様のトラブル(人為的損傷)の発生に鑑み、再発防止に対する具体的方策(ソフト面・ハード面)を実行し、安定した観測の実施を図ります。特にインドネシアの共同研究相手方との連携を深め、より確実にブイメンテナンスが可能となるよう働きかけていく予定です。
(日時は、全て日本時間)

問合せ先                 
海洋科学技術センタ−          
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TEL 0468-67-3936    
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TEL 0468-67-3806