(別添3)

(用語解説)

「実験岩石学」:実験室内で高温・高圧状態を作り出し、岩石の性質を調べることによって、地球内部の解明を行うもの。

「地殻構造探査」:地震波が地表面や海底面 から下の各地層で屈折又は反射して伝播したものを受信し、コンピュータ処理することによって、地層構造を画像として描く手法。自然の地震波を用いる屈折法地震探査と、陸上又は洋上から発した人工の地震波を用いる屈折法地震探査の2種類がある。

「地震波トモグラフィー」:地殻構造探査を地球規模に拡大したもので、世界各地で発生する自然の地震波を世界的な地震観測網で受信し、コンピュータ処理することで地球の断層撮影を行う技術。

「地殻」:地球表面を覆う厚さ数km〜数十kmの層で、花崗岩、玄武岩、ハンレイ岩などの固い岩石で構成される。

「マントル」:地殻の下に存在する固体でありながら流動的な性質を持つ層。カンラン岩(カンラン石、輝石、ザクロ石の混合物)で構成されていると推定されている。

「中心核」:マントルのさらに下に存在し、単に「核」とも呼ぶ。鉄を主成分とする液体の外核と固体の内核からなる。

「マグマ」:岩石がなんらかの熱異常や融点の低下によって溶融したもの。

「プレート」:地殻及びマントル上層の比較的固い部分(あわせて「リソスフェア」と言う)が地球表面 を何枚かに分割する板のようになったもの。

「プルーム」:マントル内の熱異常の固まりであって、外核の表面 から上昇するホット・プルームと沈み込んだプレート残骸が下降するコールド・プルームがある。

「ホットスポット」:マントル内のホット・プルームがプレートを貫通 して地表面に噴出してできた火山。

「中央海嶺」:プレート拡大軸、プレート生成域とも呼び、海洋プレートが誕生し、拡大する場所。

「沈み込み帯」:プレートとプレートが衝突し、一方のプレートが他方のプレートに下に潜り込む場所。プレート衝突域、プレート消滅域とも呼ぶ。巨大地震が繰り返される場所となっている。