平成14年4月12日
海洋科学技術センター

地球深部探査船「ちきゅう」の運用管理委託先の決定について

 海洋科学技術センター(理事長 平野拓也)は、外部の有識者からなる「ちきゅう運用管理委託検討委員会」(委員長:斉藤常正東北大学名誉教授)による検討結果を踏まえ、「ちきゅう」の運用管理委託先を(株)グローバル オーシャン ディベロップメントとし、近く艤装員派遣契約をはじめとする運用に係わる各種契約を同社と結ぶ方針を決定した。
 同検討委員会では、「ちきゅう」の運用管理委託先として、法規面でみて国内の運航会社に運航委託するのが適当であり、調査研究船の運航実績を有する会社として(株)グローバル-オーシャン-ディベロップメント及び日本海洋事業(株)の2社に関し、それぞれの親会社も含めた総合力について比較検討した。その結果、両社とも優れた調査研究船の運航実績を有しており、その面では優劣はつけがたいものの、大型船舶の運航実績、国内外の物流・情報などのネットワーク、技術サービスの充実度の点で、(株)グローバル-オーシャン-ディベロップメントが有利であると判断し、同社を選定する事が適切であると判断した。
 今後、同社を核にして、最先端の大深度掘削技術に対応できる掘削業者等を参画させつつ「ちきゅう」の運用体制を確立していく。本年1月に進水式を終えた「ちきゅう」は、平成14年度から本格的な艤装員の派遣が始まり、17年度に完成・引き渡しを受け、18年度から慣熟航海を予定している。

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