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1万m級無人探査機「かいこう」のビークルの漂流について |
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1.状況 海洋科学技術センター(理事長 平野拓也)の10,000m級無人探査機「かいこう」のビークル(子機)は平成15年5月29日(木)16時47分、室戸岬沖南東130kmの海域でその行方が不明となりました。 「かいこう」は当日、同海域水深4,673mの海底で調査作業を行っておりましたが台風4号接近のため作業を早めに終了し13時29分、子機のビークルを親機のランチャーに結合しようとしたところ、何らかの原因でビークルと結合できませんでした。 その1分後13時30分、光通信の中断と3,000Vの高圧電気が断の状態となったため一次ケーブルを巻き取り16時47分、海面 から支援母船「かいれい」に親機のランチャーのみを揚収しました。これにより、子機のビークルは二次ケーブルが切れ、行方不明となったことが判明しました。 その後ビークルに取り付けてあったラジオビーコン(電波発信機)にて3回ほど電波が出ていることが方位探知機で確認されました。これによってビークルが海面を漂流していることが判明しました。しかし、その後電波は受信不能となりました。 なお、ラジオビーコンは240時間電波を発信しますが、現場海域は台風の影響により波が高いこと、ビーコンの受信範囲が約4kmであり支援母船とビークルの距離が遠ざかったことなどから受信出来なくなったと推測されます。 2.今後の予定 潮流が早い海域のため、目印となるブイを20時26分に北緯32度20.8分、東経134度16.7分の海域で投入しました。 現在「かいれい」はこのビークル捜索用目印のブイを追跡しながら、流れる方向と速度を計測し、方位探知器によりビークルの捜索を継続しています。 3.その他
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