平成17年10月17日
海洋研究開発機構
トライトンブイ5号基の回収について
 独立行政法人海洋研究開発機構(理事長 加藤康宏)は、平成17年9月15日に漂流を確認したトライトンブイ5号基(別紙12参照)を、パプアニューギニアのタグボート「BRIGHTON」を傭船し、当初設置点(南緯2度、東経156度)から南方に約55km(南緯2度27分、東経155度55分)の海域において、10月15日13時52分(日本時間)に回収しましたのでお知らせ致します。
1. 回収したブイの状況(別紙2写真1写真2
   表面ブイには、何らかの船が係留したと思われる長さ10m-15mのロープが残置されていた(写真1)。
 ナイロンロープ直下の接続金具(水深約1400m)まで回収された(写真2)。
 ワイヤーロープに取り付けられた水中センサー、およびブイ上の気象センサーもすべて回収できた。
   
2. 漂流推定原因
   漁船がブイ周辺の魚を捕獲するためにブイを曳航したこと等により異常な力を受け、接続金具の一部が脱落したことにより漂流に至ったと推定される。
   
3. 海上保安庁への連絡
   海上保安庁海洋情報部に、回収によって他船舶との衝突等航路障害の恐れが無くなった旨を通報した。
   
4. 今後の予定
 
(1)  回収したブイはパプアニューギニアのラエから横浜までコンテナ船により輸送し、12月初旬に到着予定である。
   
(2)  ブイ設置海域に残された、このナイロンロープ(水深1400m)より下部(音響切離装置等残置されている水中部機材:別紙2参照)は、海洋地球研究船「みらい」による来年2-3月のブイメンテナンス航海で回収を予定している。このときに同地点に新たに整備された別のブイを設置し、観測を再開する予定である。
   
 
 
問い合わせ先
 海洋研究開発機構
  海洋工学センター 研究支援部 観測ブイ運用グループ 黒田 山口
  TEL046-867-9912
  経営企画室 報道室 大嶋 立田
  TEL046-867-9193