2008年06月11日
独立行政法人海洋研究開発機構
海洋研究開発機構(理事長 加藤康宏)は、文部科学省から「東海・東南海・南海地震の連動性評価研究」(※)の委託を受け、今後発生が危惧されている南海トラフ巨大地震(東海、東南海、南海地震)の発生規模、連動間隔等の高精度評価を目的とした研究を開始しています。
本研究の趣旨を社会一般に広く理解をいただくため、下記の通りシンポジウムを開催しますので、お知らせします。
記
シンポジウム開催案内ホームページ(海底地震・津波ネットワーク開発部) |
http://www.jamstec.go.jp/jamstec-j/maritec/donet/20080707_sympo/index.html |
※「東海・東南海・南海地震の連動性評価研究」(文部科学省委託事業)
甚大な被害が推定されている南海トラフ巨大地震の連動性評価を目的として、文部科学省が平成20年度〜平成24年度の5ヵ年計画で実施する新規プロジェクトです。
独立行政法人海洋研究開発機構を研究代表機関とするサブプロジェクト1では、想定震源域の詳細構造、地殻活動等の調査観測を実施し、地殻活動モデルおよび媒質モデルを構築します。また、連動性評価の高度化を目的として、過去の地殻変動評価、地震津波履歴の解析とデータベースの構築、シミュレーション研究の高度化、連動条件評価ならびに地震サイクルシミュレーションの開発等を行います。(その他の参加機関:京都大学、東京大学、東北大学、名古屋大学、高知大学、独立行政法人防災科学技術研究所)
東京大学を研究代表機関とするサブプロジェクト2では、地震動及び津波の高精度予測とともに、地震・津波ハザードに基づくリスクマネージメント策定の研究等を進めます。(その他の参加機関:名古屋大学、東北大学、京都大学、独立行政法人海洋研究開発機構)
別紙
1. | 開会挨拶 (文部科学省)(10:00〜) |
2. | 南海トラフ連動性評価研究 金田義行(海洋研究開発機構) |
3. | 今後の調査観測研究(10:30〜11:55) |
1)「南海トラフの地殻構造研究」金田義行(海洋研究開発機構) 2)「先行研究としての宮城沖、根室沖震源域観測」藤本博己(東北大学) 3)「紀伊半島周辺域の地震観測」 金沢敏彦(東京大学地震研究所) 4)「陸域地震観測」小原一成(防災科学技術研究所) 5)「地殻媒質モデル構築に向けて」 鳥海光弘(東京大学) 6) 質疑応答 |
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−休憩 11:55〜13:15− | |
4. | シミュレーション研究(13:15〜14:45) |
1)「次世代シミュレーション」平原和朗(京都大学) 2)「固着すべりの時空間変動評価」鷺谷 威(名古屋大学) 3)「地震・津波履歴の評価」岡村 眞(高知大学) 4)「連動条件の評価」加藤尚之(東京大学) 5)「巨大地震発生サイクルシミュレーション研究」堀 高峰(海洋研究開発機構) 6)質疑応答 |
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−休憩 14:45〜14:55− | |
5. | 防災分野(14:55〜16:20) |
1)「地震・津波予測精度の向上と防災施策への活用」古村孝志(東京大学) 2)「津波災害高精度予測と減災戦略」今井健太郎(東京大学) 3)「地震動高精度予測と減災戦略」福和伸夫(名古屋大学) 4)「災害対応と復旧復興戦略 」牧 紀男(京都大学) 5)「地震・津波高精度予測のための地殻構造モデル構築と復旧復興戦略に関わる地域防災研究の推進」金田義行 (海洋研究開発機構) 6)質疑応答 |
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−休憩 16:20〜16:35− | |
6. | 総合討論「南海トラフ巨大地震に向けた今後の課題」(16:35〜17:35) |
司会:中川和之(時事通信社) コメンテーター: 長谷川 昭(東北大学)、本蔵義守(東京工業大学)、金田義行(海洋研究開発機構)、平原和朗(京都大学)、古村孝志(東京大学) |
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7. | 閉会挨拶 (海洋研究開発機構)(〜17:40) |
別図
【地下鉄】
・南北線「東大前」駅下車徒歩1分
・千代田線「根津」駅下車徒歩8分
【都バス】
・茶51駒込駅、王子駅または東43荒川土手行「農学部前」下車徒歩1分