プレスリリース


プレスリリース

2008年10月23日
独立行政法人海洋研究開発機構

「再び増加する光化学スモッグと越境大気汚染」公開シンポジウム
開催について

独立行政法人海洋研究開発機構(理事長 加藤康宏)地球環境フロンティア研究センターと環境省は共同主催により、下記のとおり「再び増加する光化学スモッグと越境大気汚染」公開シンポジウムを開催いたしますのでお知らせします。

我が国では、光化学オキシダントの濃度が漸増傾向にあるとともに、光化学オキシダント注意報発令地域が広域化しています。これらの要因として、国内で排出される大気汚染物質のみならず、アジア大陸からの越境大気汚染の影響が論じられており、今回東アジアのオゾン汚染問題とわが国への影響、その解決に向けた方策を考えることの重要性を、研究者のみならず一般市民に広く周知し議論していただくため、標記公開シンポジウムを開催するものです。

なお、本シンポジウムは環境省地球環境研究総合推進費プロジェクト「東アジア地域におけるオゾン・エアロゾルの長距離越境輸送に関する研究」(研究代表者:地球環境フロンティア研究センター プログラムディレクター秋元肇)の一環として行われるものです。

1. 日時: 平成20年11月25日(火)13:30〜17:00(13:00開場)
2. 会場: 国際連合大学 ウ・タント国際会議場(別紙1参照
東京都渋谷区神宮前5-53-70
3. プログラム: 別紙2参照
4. 入場料: 無料
5. 参加登録: 下記URLから登録をお願いします。ただし、定員(約300名)を超えるお申し込みをいただいた場合は、登録できない場合があります。
http://www.jamstec.go.jp/frcgc/sympo/2008border/
参加登録に関する問合せ先:
地球環境フロンティア研究センター研究推進室(担当:塩見)
Tel:045-778-5723 Fax:045-778-5496
Email:taiki-sympo@jamstec.go.jp
6.主催: 独立行政法人海洋研究開発機構地球環境フロンティア研究センター、環境省
  後援: 独立行政法人国立環境研究所

別紙1

別紙2

「再び増加する光化学スモッグと越境大気汚染」公開シンポジウム

<プログラム>

13:30〜13:40 開会の辞
13:40〜14:15 わが国の光化学大気汚染の状況とその対策」
早水輝好(環境省水・大気環境局大気環境課長)
14:15〜14:50 「光化学スモッグはなぜ増加しているか? −原因物質の排出動向」
大原利眞(国立環境研究所アジア自然共生研究グループ
     広域大気モデリング研究室長)
14:50〜15:25 「グローバルに見た越境大気汚染と日本への影響」
秋元 肇(海洋研究開発機構地球環境フロンティア研究センター
     大気組成変動予測研究プログラムディレクター)
15:25〜15:40 (休憩)
15:40〜16:15 「東アジアの越境汚染問題をどう解決するか −国際的な枠組みを考える」
鈴木克徳(金沢大学フロンティアサイエンス機構特任教授)
16:15〜16:50 総合討論
16:50〜17:00 閉会の辞

<講演要旨>

講演者 講演タイトル・要旨
早水 輝好
環境省水・大気環境局大気環境課長
「わが国の光化学大気汚染の状況とその対策」
我が国の光化学大気汚染の状況について説明するとともに、国内における汚染原因物質に対する様々な削減対策や、東アジア地域における調査研究に関する協力などの最近の動向について紹介します。
大原 利眞
国立環境研究所アジア自然共生研究グループ
広域大気モデリング研究室長
「光化学スモッグはなぜ増加しているか?−原因物質の排出動向」
我が国の光化学スモッグが全国的に増加していることを、観測データをもとに示し、その原因について考えます。特に、国内とアジア大陸で排出される光化学スモッグの原因物質の動向に焦点をあてて、お話しします。
秋元 肇
海洋研究開発機構地球環境フロンティア研究センター
大気組成変動予測研究プログラムディレクター
「グローバルに見た越境大気汚染と日本への影響」
光化学大気汚染の主成分であるオゾンの濃度は、19世紀の末から北半球全域で増加しています。こうしたグロ−バルスケールでのオゾン汚染の増大とアジア大陸内の広域汚染が我が国の光化学大気汚染にどのように影響しているかをお話ししま す。
鈴木 克徳
金沢大学フロンティアサイエンス機構特任教授
「東アジアの越境汚染問題をどう解決するか−国際的な枠組みを考える」
東アジア地域が直面している酸性雨、光化学スモッグ等様々な越境大気汚染問題の解決に向けて、これまでどのような取組がなされてきたのか、また、今後どのような国際協力の枠組が考えられるかお話しします。

お問い合わせ先:

独立行政法人海洋研究開発機構
(本シンポジウムについて)
地球環境フロンティア研究センター
研究推進室長 中村 英俊 TEL:045-778-5670
(報道担当)
経営企画室
報道室長 村田 範之 TEL:046-867-9193