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プレスリリース

2014年 2月 18日
独立行政法人海洋研究開発機構
欧州海洋研究掘削コンソーシアム
欧州連合

国際深海科学掘削計画(IODP)における「ちきゅう」プログラムに関する
海洋研究開発機構(JAMSTEC)と欧州海洋研究掘削コンソーシアムの
覚書締結について

独立行政法人海洋研究開発機構(理事長 平 朝彦)は、平成25年から平成35年までの今後10年間にわたる国際深海科学掘削計画(※1 IODP: International Ocean Discovery Program)における地球深部探査船「ちきゅう」を用いた掘削プログラム(「ちきゅう」プログラム)への参加について、2月17日に欧州海洋研究掘削コンソーシアム(※2 ECORD: European Consortium for Ocean Research Drilling)との覚書を締結しました。

本覚書には、地球深部探査船「ちきゅう」及び欧州の特定任務掘削船(※3)が個別に行うIODP研究航海において、日本人研究者および欧州海洋研究掘削コンソーシアム研究者が相互に乗船が可能となることなど、日欧の協力関係促進に関する事項が盛り込まれております。この協力体制の下、今後10年間、「ちきゅう」は引き続きIODPの科学的課題の解明に取り組んでいきます。


写真左より、東地球深部探査センター長、平理事長(以上JAMSTEC)、
カモインEMA(ECORD Managing Agency)代表

※1国際深海科学掘削計画(IODP: International Ocean Discovery Program)
統合国際深海掘削計画(前IODP(2003~2013): Integrated Ocean Drilling Program)を引き継いで、平成25年(2013年)10月から始動した日米主導の多国間国際協力プロジェクト。現在、日米に加え、欧州海洋研究掘削コンソーシアム、中国、韓国、豪州、インド、ニュージーランド、ブラジルの27ヶ国が参加。日本が建造・運航する地球深部探査船「ちきゅう」、米国が運航する掘削船ジョイデス・レゾリューション号、欧州が提供する特定任務掘削船を加えた複数の掘削船を用いて深海底を掘削することにより、気候・海洋変動、生命圏フロンティア、地球活動の関連性、変動する地球等の解明を目的とした研究を行う。

※2欧州海洋研究掘削コンソーシアム(ECORD: European Consortium for Ocean Research Drilling)
欧州諸国を中心に、カナダとイスラエルを含めた研究機関の共同体。2014 年2月現在、19 ヵ国が参加している。

※3 特定任務掘削船
地球深部掘削船「ちきゅう」と米国の掘削船ジョイデス・レゾリューション号の2船では対応できない領域(極域、浅海域)において科学掘削を行うための傭船。

独立行政法人海洋研究開発機構
(IODPおよび本覚書について)
地球深部探査センター企画調整室次長 倉本 真一
(報道担当)
広報部 報道課長 菊地 一成
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