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プレスリリース

2018年 11月 20日
国立大学法人北海道大学
国立研究開発法人海洋研究開発機構
気象庁気象研究所
国土交通省北海道開発局
北海道

気候変動により北海道の今世紀末の降水量が顕著に増加
~極端降水量が約1.4倍になり氾濫被害が顕著に増加することをスーパーコンピュータで予測~

北海道大学大学院工学研究院の山田朋人准教授らの研究グループは,国立研究開発法人海洋研究開発機構,気象庁気象研究所,国土交通省北海道開発局,北海道と連携し,海洋地球科学分野などで利用されてきた海洋研究開発機構のスーパーコンピュータ「地球シミュレータ」を用い,将来の極端降水量が顕著に増加することを明らかにしました。計算に当たっては,地球温暖化対策に資するアンサンブル気候予測データベースd4PDFを基に,気象庁気象研究所の地域気候モデルによって水平解像度 5km の高解像度大規模アンサンブル計算を実施しました。

併せて,平成 28 年 8 月に記録的な大雨で大きな被害を受けた北海道十勝川及び常呂川で将来の極端降水量増加の影響を試算するとともに,河川洪水流量と洪水氾濫による被害が増加することを示しました。

なお,本解析は平成 29 年度地球シミュレータ特別推進課題のもとに行われたものであり,北海道地方における気候変動予測(水分野)技術検討委員会による最終とりまとめ資料として 2018 年 4 月19 日に公開されました。また,本研究成果は 2018 年 11 月 1 日(木)に土木学会論文集 B1(水工学)に掲載されました。

詳細は北海道大学のサイトをご覧下さい。

国立研究開発法人海洋研究開発機構
広報部 報道課長 野口 剛
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