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さかなクンの深海ギョギョ!

第2回 チョウチンアンコウ

深海ギョ!の代表のひとつといえば、チョウチンアンコウでギョざいます。

 
【図1】 チョウチンアンコウ

【図1】 チョウチンアンコウ

チョウチンアンコウは、深海にくらすアンコウの仲間です。その見た目から、英名は「フットボールフィッシュ」。

大きなお口を持ち、丸い真っ黒なからだの表面は短いとげでおおわれています。頭から1本の釣りざおのように伸びているのは背びれのとげが変化したもので、誘引突起(イリシウム)と呼ばれます。その先には皮膚が変化して糸こんにゃくのようにひらひらとした疑似餌があります。くら~い深海で、エスカを光らせて獲物のお魚などをおびき寄せて、大きなお口と鋭い歯でガブッと食べるのでしょうね。

【図2】

【図2】

釣り道具のようなこの部分は、背中にそってたおすこともできます。多くのアンコウの仲間と同じように、使わないときは背にくっつけているのかもしれません。
チョウチンアンコウと言われて頭に浮かぶ、このイラストのような姿をしているのは実はメス。オスはメスに比べますととーっても小さいサイズ。
ちなみに、ミツクリエナガチョウチンアンコウ科のビクアンコウなどは小さなオスが大きなメスにかみつき一体化することが知られるのですが、かつてはメスのからだと一体化したオスは寄生虫だと思われたそうでギョざいます。オスよりメスのからだの方が大きい理由の1つは、メスはたくさんの卵を持つためかもしれません。

チョウチンアンコウの生きた姿は、めったに見られません。さかなクンも、「一生に一度は会いたい!」と長年願い続けていました。そして、その願いが叶いました! 

2005年の冬のある朝、千葉県館山市の漁師の友達トッシくんから、「定置網にチョウチンアンコウが入った!」という連絡をいただいたのです。心の中で「本当かな?(黒いカエルアンコウかも)」と思いながら(トッシくん、ギョめんなさい)、港に急ぐと…。水槽の中に、尾びれをパタパタと動かして元気に泳ぐ、まさにチョウチンアンコウの姿が! 大きさは約18cm。重さは約420g。そのときエスカのあたりは光っていませんでしたが、美しいピンク色をしていました。

水槽の水温を深海と同じくらいまで冷やしてトッシくんと飼育に挑戦したのですが、むずかしくて、わずか1日の飼育となってしまいました……。悲しかったけれど貴重なことなので、絵をかいて記録にまとめました(図3)。

【図3】さかなクンが会ったチョウチンアンコウ

【図3】さかなクンが会ったチョウチンアンコウ

現在このチョウチンアンコウは、標本としてトッシくんが保管しています。

いつかまたチョウチンアンコウに会えたら、そーっと海の水ごとバケツですくって、どこにもぶつけないように大きな水槽へ移して、どんなときに発光するかなど、くわしく調べてみたいと思っています。


チョウチンアンコウは、有名だけれどまだまだなぞだらけ。長い間、アンコウやチョウチンアンコウを含むアンコウ目のお魚は、マダラやチゴダラなどを含むタラ目に近いと思われていました。けれど近年、千葉県立中央博物館の宮正樹先生によるDNAの研究の結果、トラフグやハリセンボンなどのフグ目に近いことがわかったそうでギョざいます。ギョギョー!

チョウチンアンコウにはギョギョ!な事がまだまだありそうでギョざいます。ぜひとも将来、みなさんとギョ一緒にチョウチンアンコウを観察して、なぞを解きあかすことができたらうれしいでギョざいます♪

ジャムステックのホームページには、チョウチンアンコウのペーパークラフトもギョざいます!

是非作ってみて下さいね!!