さかなクンの深海ギョギョ!

第4回 メンダコ

深海のアイドル的な存在といえば、メンダコでギョざいます!

 

深海の生き物というと、チョウチンアンコウやホウライエソやオオグソクムシのように、迫力いーっぱいの姿や不気味な印象ばかりかと思いきや、繊細な美しさを持つクラゲの仲間やエビの仲間もいます。そして! かわいい姿で水族館の深海コーナーや、ぬいぐるみなどのフィギュアで大人気のタコの仲間がいます♫その名は、メンダコ!!

【図1】メンダコ

【図1】メンダコ

名前のように、平たいお面のようなタコ。8本の足は短く、足と足の間は、ヒラヒラとした膜でおおわれています! 今や深海のアイドル的なタコではギョざいますが、それは最近のこと。ジャムステックによる深海映像や水族館での深海生物の展示、深海系の書籍やグッズによって、深海への注目度がうなぎのぼりに上がったからでギョざいます。

【写真1】沼津港深海水族館展示水槽

【写真1】沼津港深海水族館展示水槽

さかなクンが小さな頃に読んだどの図鑑でもメンダコは、深海からあげられて体がグチャッとした標本写真や上から見た丸くノペッと描かれた絵ばかりで、グロテスクに見え、とてもかわいい印象はありませんでした。

初めてメンダコに出会ったのは、伊豆の漁師さんの底びき網漁。網が深海からあがると、様々な種類のお魚やエビやカニ、クモヒトデなどとともに、グチャッとしたスライムのようなものが入っていることがあります。独特な匂いがあり、食用にもならないために漁師さんはすぐに海に放ってしまいます。実は、それこそがメンダコ!!

海水に入れると、体がふっくらしだして 丸いお耳のような形のひれをヒラヒラさせて、超!!かわい姿で、泳ぎ出します。ところが、飼育はむずかしく、海水を深海とおなじぐらいに冷やしてやさしく運んで水槽に移しても、2〜3日でほとんどが死んでしまうそうです。

【写真2】伊豆で出会ったメンダコ

【写真2】伊豆で出会ったメンダコ

沼津港深海水族館の石垣館長にお話をうかがいました。メンダコを解剖してみたら、真っ暗な深海で墨を吐いても意味がないせいか、墨袋を持っていなかったそうです。さらに、マダコやミズダコは足に2列に並ぶ吸盤を持ちますが、メンダコは1列。メスは同じ大きさの吸盤がきれいに並び、オスは吸盤の大きさがふぞろい。深海の泥の底にくらすため、平たい体をさらに!ベタ〜っとさせて休んでいることが多いそうです。そして時々、ひれをヒラヒラさせて泳ぐそうです。最長の飼育日数は27日間!!

【図2】メンダコの様子

【図2】メンダコの様子

沼津港深海水族館でも、メンダコは最も人気のある生き物‼ フィギュアも大人気。ほかにもセンベエダコやダンボオクトパスと呼ばれる夢のようにかわいいタコも。深海ダコは、ますます引っ張りだこになりそうな予感♫ちなみに、石垣館長はメンダコを召し上ったそうですが、味のないガムのようで、ちっとも美味しくなかったそうでギョざいます。

【写真3】さかなクンがメンダコを描いています。

【写真3】さかなクンがメンダコを描いています。

【写真4】メンダコ(凧)あげ。

【写真4】メンダコ(凧)あげ。