サイドスキャンソーナー、TVカメラなどの画像をデジタル化、圧縮したのちに音響信号として支援母船に伝送する音響画像伝送装置の存在も「うらしま」が最先端の深海巡航探査機であることを裏付けるものです。約8秒ごとに1枚送られてくる静止画像(512ドット×224ライン)の場合、母船上のモニターで海底の様子を確認しながら「うらしま」へ指示を出すことができます。解像度は数種類の設定が可能で、調査対象のより鮮明な画像が欲しいときなどに役に立ちます。こうした高性能の機能を持つ音響画像伝送装置を搭載しているのは、現時点で自律型無人探査機では「うらしま」だけです。さまざまな目的の海底調査で威力を発揮するものと期待されています。
  ▲潜航試験で伝送されてきた海底付近の音響画像。日付に並んで、水深を示す「3518M」の数字が見える


 宇宙ロケットには「JG-27」シリーズと呼ばれるシステムが搭載されているが、「うらしま」にはこのモデルを改良したリングレーザージャイロが採用されている。誤差が1時間当たり0.025度程度と安定した精度を持っている。3通 りのモードがあり、航行時点で最も精度の高いモードが自動的に選択される




▲海底の音響イメージ



 「うらしま」の頭の部分に、海底を見つめるようなかたちで装備されている前方障害物回避ソーナー。潜航コースの前方約100mにある障害物に向けて400、500、600KHzと周波数の異なる超音波を発し、その反射を大きなアクリル製の凹面音響レンズで集めて2次元画像をつくる仕組みになっている。