本プログラムは平成23年度で終了しました。ご覧のページの更新は平成24年3月30日で終了しました。
気候変動枠組み条約第13回締約国会議(COP13)展示参加報告
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海洋研究開発機構 地球環境フロンティア研究センター |
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林 千絵 |
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会場となったバリ島(インドネシア)のBali International Convention Centre (BICC) |
今回の会合は、連日の気温30度、湿度80%を越す厳しい暑さの中、インドネシア・バリのヌサドゥア地区にあるBali International Convention Centre (BICC)にて、平成19年12月3日(月)~15日(土)の間、会期を一日延長して開催されました。条約事務局が発表した参加者リストによると192カ国、国際機関、非政府機関(NGO)など413機関、メディア531団体などの総数10,828名となり、過去最多の参加者数となりました。京都議定書の第1約束期間(2008年~2012年)を目前に控えていることや、2013年以降の次期枠組みに関する議論があること、また、IPCCや米国のゴア元副大統領のノーベル平和賞受賞もあいまって、世界的な関心が集まりました。
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12月13日(木)夕刻、米国 Albert Gore 元副大統領を招いたSide Eventが開催された。 ノーベル平和賞受賞式後にIPCCパチャウリ議長とともに再度COP会場に戻ってきた。 |
会期中、政府、機関、NGOから118件の展示が出展された中で、文部科学省は、後半の12月10日から14日の間、日本ブースにおいて、本年(2007年)より開始された21世紀気候変動予測革新プログラム(以下、「革新プログラム」という。)について、「日本における地球温暖化予測研究の取り組み」を紹介しました。その運営を革新プログラムの広報委員会事務局である独立行政法人海洋研究開発機構(JAMSTEC)地球環境フロンティア研究センター(FRCGC)の林が、また、会場での説明は、同センター近藤特任上席研究員(革新プログラム事務局長)が担当しました。
展示ブースは、夕焼けに映える京都の五重塔を背景にして、10年前に京都議定書がまとめられたCOP3をもう一度思い出してもらうことを願い、さらに、京都議定書後の次期枠組みというイメージをページが捲れるデザインに表しました。ページの捲れた部分には、革新プログラムのロゴマークを描き、引き続き、日本は科学的知見の提供に貢献していくことを示し、展示ブース全体にて、日本の積極的な温暖化予測研究への取り組みに関するメッセージを伝えました。また、2006年度までの5年間で実施されてきました「人・自然・地球共生プロジェクト」(以下、「共生プロジェクト」という。)の成果の中から、高解像度大気海洋結合気候モデルを使った温暖化実験や超高解像度の全球大気モデルによる将来気候での熱帯低気圧の振る舞いの予測などのシミュレーション結果を大型モニターで紹介しました。 |
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左から、文部科学省 栗山氏、 革新プログラム広報委員会事務局 林、近藤事務局長 |
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文部科学省主催の革新プログラム紹介展示ブース |
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シュミレーション結果を見ながら説明をする西岡プログラム統括 |
西岡プログラム統括と近藤事務局長には、来場者からの質問に直接対応していただき、日本からの学生やNGOの方々が大変貴重な機会だと熱心に質問する場面が見られました。小野寺五典外務副大臣がブースを訪問された際は、革新プログラムの概要をご説明させていただきました。実際に異常気象や温暖化の影響を受けているインドネシアやイラクの政府関係者、気候変動の理解や教育にシミュレーション結果を活用したいというウクライナ内閣府環境投資局の大臣、カナダのIETAやイギリス、イタリア、インドネシアのマスメディア等々、機関や政府関係者をはじめとし、多くの人々が連日展示ブースを訪れ、地球シミュレータを最大限に用いたこれらの研究に関して強い関心を示していました。
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展示ブースにて来場者からの質問に答える近藤事務局長 |
日本の貢献がますます期待される中で、今回の展示参加を通じて、「日本における温暖化予測研究への取り組み」がより広い範囲の人々に浸透する機会となりました。
<会合参加報告は、こちら(IPCC WG1国内支援事務局ホームページ)よりご覧いただけます。>
展示会場(一部)の風景
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毎日独自の視点で化石賞を発表することで話題となったClimate Action Network |
展示会場を回りながら積極的に来場者と交流をするオランダの国土計画環境大臣(Cramer氏, VROM) |
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会場のあちらこちらでこのようなインタビュー光景がみられた |
会場内の様子 |
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Intergovernmental Panel on Climate Change (IPCC) |
World Meteorological Organization (WMO) |
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The Energy and Resources Institute(TERI) |
奥:地球環境戦略研究機関(IGES)、 手前:国立環境研究所(NIES) |
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コロンビア大学のInternational Research Institute for Climate and Society (IRI) |
Hadley Centre for Climate Prediction and Reseach |
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