「人•自然•地球共生プロジェクト」課題2第25回研究連絡会議議事録1.日時:平成17年1月13日(木) 14:00−16:002.場所:海洋研究開発機構横浜研究所(横浜市金沢区昭和町 3173-25) 交流棟2階 小会議室 議事次第: 1. 開会挨拶 2.各グループからの進捗状況報告等 (1) 大気-陸域炭素循環結合モデルの開発進捗状況 (加藤 知道) 11月から現在までに、SimCYCLE-MATSIRO‐AGCM結合モデルのオフラインでの1000年間Spinup、SimCYCLE-MATSIRO‐AGCM結合モデルのパラメータチューニングを同時並行で行ってきた。それらの中では、フェノロジー部分の改良&調整や、植物パラメータの調節を行い、ほぼ安定的な動作を得ることができた。これにより、当初見られた全球の生産力や土壌蓄積炭素の過小評価を正すことに成功し、またそのLAIとNPPの全球分布は、MODIS Terraの衛星画像から得られたLAIやISLSCPによる17の生態系モデルによるNPPのものに対して、以前よりもリーズナブルな一致を示した。以上の結果から得られた初期値とパラメータを用いて、現在、実験開始に向けたテストラン行っている状態であり、問題がなければ、C4MIP用の本実験を開始する予定である。 (2) 気候物理コアモデル改良(渡辺 真吾) KISSMEの成層圏への拡張は今月中に着手することにする。高解像度AGCMの重力波の解析をさらに進めて、その内容を発表した。水平波長1000km未満の鉛直風擾乱の分布と波面が、対流圏の気象擾乱とどのように関係しているかを示した。中緯度の重力波の主な励起源は、前線活動や温帯低気圧に伴う積雲対流と、大陸上に発達する熱雷状のメソスケール対流システムであり、さらに冬半球では地形を起源とする重力波が見られた。これらはいずれも背景風の風上に向かって伝播するものであり、特に中間圏では強い背景風によるドップラー・シフトを受けて、鉛直波長が長くなる様子が見られた。また、緯度方向への伝播は特に夏半球である北半球中緯度の対流を起源とするものが、遠く亜熱帯や高緯度まで伝播する様子が見られた。今後はこれらの知識を元に、重力波パラメタリゼーションの改良に役立てて行きたい。 (3)その他サブグループの進捗状況 •SEIB-DGVMの開発状況(佐藤永) ・引き続きパラメーター調整・論文執筆を進行中。 •大気-陸域結合炭素循環モデルの開発進捗状況 (加藤知道)
•海洋生物地球化学モデル (河宮 未知生)
•成層圏化学過程 (滝川雅之)
•(須藤 健悟)
•温暖化−雲・エアロゾル・放射フィードバック精密評価(富田 浩文)
•寒冷圏モデル (阿部 彩子)
3.連絡事項
日EUワークショップ(1月20,21日、横浜研) 共生ワークショップ(2月24-26日、ハワイ) 共生成果発表会(3月11,12日、東京) フロンティア成果発表会(3月17,18日、横浜研) ・ES計算資源:海洋炭素循環グループから山中グループに1000ノード時引き渡す。 ・(会議中に話題にするのを忘れてしまったが)共生成果発表会用の要旨を用意する必要がある(20項程度)。メイルで割り振りなどを行う。提出〆切が1月末なので、内部〆切は26日ころにするつもり。 4.閉会 |