「人•自然•地球共生プロジェクト」課題2第26回研究連絡会議議事録1.日時:平成17年2月16日(水) 14:00−16:002.場所:海洋研究開発機構横浜研究所(横浜市金沢区昭和町 3173-25) 交流棟2階 小会議室 議事次第: 1. 開会挨拶 2.各グループからの進捗状況報告等 (1) A Next-Generation Atmospheric General Circulation Modeling(富田 浩文) 二十面体非静力学モデルNICAMを用いて、おそらく最初の全球雲解像実験を水惑星実験の設定で行った。熱帯域で、個々の雲から、クラウドクラスター、スーパークラウドクラスター、MJO的な振動等、雲の階層構造や季節内振動がよく再現できた。また、降水量の日変化も定性的に観測とよく合うことが確認された。今後は、同様の実験設定で海面温度を2K上昇させたときの気候感度実験を行う予定である。 (2) 来年度からの連絡会議の形式について(河宮 未知生) 共生プロジェクトも後半に入った。プロジェクト最終年度において統合モデルによる温暖化実験を行う際、着眼点としてどのようなテーマが適当か、についての議論をチーム全体でしておく必要がある。また、「地球環境統合モデル」の開発は共生プロジェクト終了後も地球フロンティアの中心的業務の一つとして引き継がれていくことが決まっている。統合モデル開発の科学的意義を明確にしておくことはこの意味でも重要である。今回の発表では、着眼点の例として「成層圏・対流圏相互作用と太陽活動の関係」や「イソプレン・テルペン(NMHCs)を介した大気化学・陸域生態系相互作用」、「ダストの供給を介した陸面・海洋生態系相互作用」、「DMSを介したエアロゾル・海洋生態系相互作用」、「氷床−気候結合」を挙げ、来年度からの連絡会議でそれぞれのテーマに関して既存の論文の簡単なレビューを行うことを提案した。次回の連絡会議では言いだしっぺの河宮が上記テーマのうち「ダスト・・・」に関して発表を行う。 (3)その他サブグループの進捗状況 •大気-陸域結合炭素循環モデルの開発進捗状況(加藤 知道) ・C4MIP実験を、1900-1999年の間で行った。その結果、大気のCO2トレーサー濃度は観測値に近い値をとり、実験がうまくいっていることがわかった。一方で、AGCM側のエアロゾル関連の箇所に、不完全な部分が見られたために、修正を施した。また、統合モデル用に提供したSim-CYCLEにプログラムバグが見られたために、修正を施した。 •SEIB-DGVMの開発状況(佐藤永)
・コードの並列化に備えて、コードの改変を行った。 •成層圏化学過程 (滝川雅之)
•(須藤 健悟)
CHASERを用いた IPCC 実験(オゾン過去・将来)についてノルウェーの会議に出席した。CHASERによる結果は各モデルのアンサンブルの中央辺りに位置していて当たり障りがないようです。また指定された実験をほとんど全て実行しているので貢献度は高いと思われます。 •寒冷圏モデル (阿部 彩子) •気候物理コアモデル改良(渡辺 真吾)
3.連絡事項
締切:2月23日(水)午前
*カラーの使用は抑える。詳細は別途メイルで連絡。 締切:4月15日(金) 4.閉会 |