「人•自然•地球共生プロジェクト」課題2第37回研究連絡会議議事録

1.日時:平成18年7月24日(月) 14:00−16:00
2.場所:海洋研究開発機構横浜研究所(横浜市金沢区昭和町 3173-25)
交流棟 2F 小会議室

議事次第:

1. 開会挨拶

2. 各グループ/サブグループからの進捗状況報告等

(1)気候−海・陸炭素循環結合モデルを用いた地球温暖化実験の結果報告 (吉川 知里)

PPT File (yoshikawa_060724.ppt 7.130KB)

温暖化による海・陸炭素循環の応答とそのフィードバックを調べるため、気候−海・陸炭素循環結合モデルを用いて地球温暖化実験を行った。その結果、我々のモデルは、地球温暖化にともない海陸二酸化炭素吸収量が減少してさらなる温暖化を引き起こす、「炭素循環から気候へ正のフィードバック」を示した。陸域炭素循環については、温暖化にともない光合成による二酸化炭素吸収が活発になる一方、それをはるかに上回る量の二酸化炭素が土壌分解の活発化によって放出されるため、非常に強い正のフィードバックを示すことが明らかになった。海洋炭素循環については、温暖化にともない海水の二酸化炭素溶解度の低下によって吸収量が減少するとともに、深層循環が弱まることで北部北大西洋から海洋深層への二酸化炭素吸収量が減るため、同じく正のフィードバックを示すことが明ら かになった。

今後、この実験結果をさらに詳しく解析し、論文を執筆する予定である。

3.連絡事項

  • 共生の後継プロジェクトについての相談が具体的に始まっている。
    後継プロジェクトがあること自体は期待してよいと思われる。

  • Aspen会議が来週にある。IPCC AR5に向けた温暖化予測
    実験の形態などについて話し合われる見込み。河宮が参加。

  • 今月28日(金)にハドレーセンターの人たちとモデル開発についてのインフォーマル会合。渡辺と河宮が参加。

  • 8月は夏休み。連絡会議は無し。

4.閉会


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