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試料分析棟

むつ研究所では、海洋観測研究を支える研究拠点として、海水や生物試料、沈降粒子、海底堆積物などの環境試料を化学分析するための様々な分析機器を設置しています。これらの機器の一部(下記)は、JAMSTEC外部の研究者の方へ供用することができます。

海洋全有機体炭素分析計

島津製作所:TOC-L CPH

試料を高温の燃焼炉で燃焼させ、生成した二酸化炭素や窒素酸化物を定量する装置です。海水や河川水に含まれる全有機炭素(TOC)と全窒素(TN)の測定に使用しています。高温で燃焼するため、難分解性の有機物や懸濁粒子を含む試料でも測定が可能です。

高分解能型ICP質量分析計

Thermo Fisher Scientific:ELEMENT XR
レーザーアブレーション/Teledyne Photon Machines(旧 Photon Machines):Analyte Excite

二重収束型のICP質量分析計です。溶液試料をプラズマ中に噴霧し、生成したイオンを磁場と電場で質量ごとに分離して検出する装置です。主に海水や堆積物、雨水、エアロゾルなどに含まれる極微量金属元素の分析に使用しています。また、固体試料を直接導入できるレーザーアブレーションシステムも併設しています。

栄養塩分析装置

ビーエルテック:QuAAtro2-HR(5ch)

環境水に含まれる硝酸塩、亜硝酸塩、アンモニア、リン酸塩、ケイ酸塩などの栄養塩を連続フロー分析により定量する装置です。 海水や河川水中の植物プランクトンの成長に必要な栄養塩の測定に使用しています。

高精度安定同位体比質量分析システム

Thermo Fisher Scientific:MAT 253
前処理装置/Kiel-IV(炭酸塩)、GasBench II(水同位体)

炭素や酸素などの安定同位体比を測定する装置です。
海水中の溶存二酸化炭素の炭素同位体比、炭酸塩試料の酸素同位体比、海水(H₂O)の酸素同位体比の測定などに使用しています。

高速液体クロマトグラフィー(HPLC)

Agilent:1260 Infinity

液体試料を加圧して分離カラムに通し、成分ごとの保持時間の違いを利用して分離し、検出・定量する装置です。 海水中に生息する植物プランクトンがもつ複数の色素を同時定量するために使用しています。