熱帯低気圧の存在頻度の季節予測とは
・熱帯低気圧の存在頻度の季節予測とは
SINTEX-Fで、熱帯低気圧(台風を含む)が、夏と秋の両季節で、どの海域に、どの程度存在するのかを、数ヶ月前から予測するためのプログラム群です。SINTEX-Fの6時間毎の出力値から、熱帯低気圧トラッキングアルゴリズム(注1)を使って、熱帯低気圧の発生からそのルートを検出し、水平5度グリッド毎で熱帯低気圧が存在している頻度を積算した値(存在頻度)を計算しています。特に、5月初旬から沖縄・台湾付近の夏の予測について精度が比較的高いです。SINTEX-Fの初期値には、海面・海中水温の観測データを取り込んでいます。
注1: 熱帯低気圧トラッキングアルゴリズム: いくつかの条件で、熱帯低気圧中心の候補を客観的に決定した後、連続する時間ステップでそれらの中心を結合し、移動距離や持続時間の閾値を満たす経路を最終的に熱帯低気圧として抽出するアルゴリズム
プレスリリース: 沖縄・台湾付近で、夏に熱帯低気圧が増えるかを数ヶ月前から予測可能に! ―インド洋ダイポールモード現象の予測が鍵―
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