KH19-04 白鳳丸観測航海記

2019年7月25日 緊急入港

昨日急病人が発生したため、観測を中断し本船は銚子港沖へ。11時 迎えの船に急病人および緊急下船者を搬送した後、再び観測地点へ向かう。午前中甲板では係留系のガラス玉接続作業(写真9)。一個約30kgのガラス玉約40個をシャックル、チェーンで接続。気温28度。担当者は汗だく(今年の5-6月に行われた「みらい」航海では、新元号を祝ってこのガラス玉で“令和”を作ってみた(写真10))

写真9 係留系用ガラス玉
写真10 ガラス玉で令和

13時 リサーチルームで 研究者ミーティング。特別措置で航海日数が1日追加されたが、観測時間は実質減。おまけに近隣海上で台風が発生。これらを考慮しながらこれからの観測内容を議論。結果、まずはKEOでセジメントトラップ係留系を設置、それから渦観測、という方針となる。「****さんを手ぶらで返すわけにはいかない」を合言葉に、これまで成果の少なかった人の観測優先でスケジュールが編成された。
 実験室では酸素測定、乱流計カメラや光学式粒子測定装置の室内実験などが行われていた。甲板では明日投入のセジメントトラップの準備が行われた(写真11)。

写真11 セジメントトラップ 準備