海洋・地球情報を発信するオンラインプラットフォームの構築

海洋研究開発機構(JAMSTEC)では、研究活動で取得した海洋・地球に関する調査観測データや大型算機を用いて計算したシミュレーションデータなどの多種多様な情報をオンラインで全世界に向け発信しています。これらは、気候変動や海洋・地球環境を理解し、気候変動の緩和や適応、海洋の健全性の改善に貢献する科学的知識を増進するために不可欠な情報です。国連はSDGs目標達成のため科学技術イノベーションを推進しており、そこから発信される情報へのアクセスを促進しています。SDG9、13および14に記載されている科学技術イノベーション、インフラ整備・産業化促進、気候変動の影響軽減や海洋環境の保全と利用に関する目標を達成するためには、海洋・地球に関する様々な科学的知識をこれまで以上に蓄積し、誰もが広くアクセス・利用できるよう発信していくことが求められています。
JAMSTECでは、海洋・地球に関する多種多様な情報をインターネット上で発信するためのプラットフォームを構築しています。多様なアクターを想定した多くの機能を備え、JAMSTECの研究チームやプロジェクトが取得した情報はこのプラットフォームを通じ発信され、世界中で利用されています。今後は、JAMSTECにとどまらず、世界中のアクターで導入・運用可能なオンラインプラットフォームへと拡充することで、科学的知識のさらなる発信に貢献していきます。

利用者の興味のある研究分野やキーワードでデータセットをカタログ化
シミュレーションデータの可視化
Web上で海洋・地球情報の可視化・統計解析(例:生物出現レコードと海洋環境再現データ)
深海調査の追体験(3D航跡、環境データグラフ表示、映像画像再生)

付加価値情報創生部門 国際海洋環境情報センター データ基盤技術開発グループ