地形等3次元空間データを用いた気象シミュレーション

キーワード
3次元熱放射計算、気象予測シミュレーション、熱中症、集中豪雨
問合せNo
0317
産業界へのアピールポイント
地形を考慮した街区内の熱環境シミュレーションが可能 
熱環境を定量的に評価でき、都市再開発の熱環境アセスメントが可能になる
発明の概要
都市型集中豪雨など災害に直接結びつく現象のメカニズム解明や予測のためには、都市に特徴的なヒートアイランドを特徴付ける要因であるとされている、天空率減少、日陰分布、ビル群での放射、反射、風速低下、壁や道路の蓄熱効果などと、メソスケールの気象現象の因果関係を結びつけるシミュレーションモデルが必要である。本発明は、現実の都市街区領域の気象を再現、予測する気象シミュレーション方法を提供するもので、下記構成より成る。
1)所定領域の地形データを取得し、所定領域の全部または一部地点の、気象データを取得し、所定領域内の一部領域の3次元空間が複数のグリッドで規定された3次元空間データを取得し(S1002)、
2)地形データ、及び、気象データを使用して、所定領域内の気象データを算出し(S1006)、
3)所定領域内の一部領域の、複数のグリッドの形態係数を含む各グリッドの属性データを取得し(S1004)、各グリッドの属性データに基づいて、グリッド毎の熱放射エネルギーを算出し(S1008)、
4)算出された熱放射エネルギーに基づいて、立体物及び地表面と大気との間のフラックス(S1010)及び立体物等と大気との境界の圧力変動を算出し(S1012)、
5)フラックス及び圧力変動に基づいて、立体物等と大気との境界の気象データを算出し(S1014)、
6)算出された気象データを出力装置に出力し、立体物等と大気との間の境界気象データを使用して、所定時間後の所定の領域内の気象データをさらに算出する。
図解画像

想定される用途
都市街区の熱環境アセスメント
ヒートアイランド対策効果の検証
地域に応じた熱中症リスク予測情報の創出
関連特許
発明の名称
:
気象シミュレーション装置、及び、方法
公開or登録番号
:
特許第5137040号
出願日
:
2007-10-29
発明者
高橋 桂子
大西 領
杉村 剛