Volume Data Visualizer for Google Earth (VDVGE)

Last update : 2015.05.26

概要


 Volume Data Visualizer for Google Earth (VDVGE) は地球科学関連のデータ用可視化ソフトウェア GrADS で用いられる形式の三次元データを、 Google Earth で表示可能なデータ形式にて可視化・出力するソフトウェアです。GUI による簡単な操作で、EXTRAWINGで用いられているような Google Earth 上でのボリュームレンダリング風表現を可能とします。
 マルチプラットフォームの GUI ツールキットである Qt を用いて開発しているため、共通のソースコードで Windows / Mac OS X / Linux での動作が可能です。
 現在のバージョンでは、(ほぼ)大気データ専用ツールとなっていますが、今後海洋データ等についても対応予定です。

EXTRAWING(Webアプリケーション)

スクリーンショット


VDVGEの実行画面

VDVGEで作成したファイルのGoogle Earth上での表示

VDVGEで作成したファイルのGoogle Earth上での表示


ダウンロード


※ 圧縮形式が異なるものについては、内容は同一です。

Volume Data Visualizer for Google Earth Ver. 1.1.8 [New!!]


Volume Data Visualizer for Google Earth Ver. 1.1.7

※ Linux用RPMパッケージについては山浦剛氏(理化学研究所/AICS)に作成して頂きました。


更新履歴

2015/05/26: Ver. 1.1.8 New!!

  • コマンドライン実行モードを追加しました。

    % vdvge (hoge.ctl) (hoge.save)

    または

    % vdvge (hoge.ctl) (hoge.save) (hoge.colortable)

    でGUIを起動せずにGoogle Earth用ファイルを出力できます。

  • グリニッジ標準時からの時差の指定機能を追加しました。
  • Qt5でのコンパイルに対応しました。

2014/07/10

  • 山浦剛氏(理化学研究所/AICS)作成のLinux用RPMパッケージの公開を開始しました。

2014/04/18: Ver. 1.1.7

  • プレビューウィンドウにおける地形・海岸線表示機能を追加しました。
  • 一部のMacbook Airで動作しない問題を修正しました。
  • 一部のグラフィックスチップで鉛直カラーバー表示時に描画がおかしくなる問題を修正しました。
  • 実行形式ファイル(Windows, Mac OS X)での配布を開始しました。

2013/08/09: Ver. 1.1.4

  • 等値線表示機能を追加しました。
  • GLEWおよびGLUTが不要になりました。

2012/12/25: Ver. 1.1.1

  • セーブファイルが正常にロードされない問題を修正しました。

2012/12/14: Ver.1.1

  • 公開開始。

本ソフトウェアに入力可能なデータについて


本ソフトウェアで入力できる GrADS用データ(GrADS Descriptor File)には以下の制限があります。

  • "DSET"で指定するバイナリファイルのフォーマットは書式なしFORTRAN(単精度実数)のみとなります。
    実体のあるファイルを指定する必要があり、テンプレート機能には対応していません。
  • 入力可能な物理量は一つのスカラー場のみです。Descriptor File内に複数の物理量が含まれる場合、
    物理量毎に分割しておいてください。
  • "ZDEF"の単位は実高度(メートルまたはキロメートル)での指定となります。
    気圧等、別の単位の場合はあらかじめ変換が必要しておいてください。

その他、未対応の命令の多くについては無視されます。


注意事項

  • 本ソフトウェアのコンパイルには Qt4 が必要です。コンパイル方法についてはマニュアルをご参照下さい。
  • 動画出力機能を使用する場合、ffmpeg が必要です。また、地形表示機能を使用する場合、標高データ
    (ETOPO1, ETOPO2, ETOPO5)が、海岸線表示機能を使用する場合、海岸線データ(GEODAS
    Coastline)が別途必要です。詳しくはマニュアルをご参照下さい。
  • OpenGLの3Dテクスチャ機能を使用しているため、VDVGEの実行にはOpenGL1.2以上に対応した
    グラフィックスハードウェアが必要となります。

ライセンス

  • 本ソフトウェアは GPL Ver3.0 に準拠致します。
  • 本ソフトウェアのソースコードの一部は Qt SDK に付属のサンプルプログラムを改変して使用しています。
    対象となるファイルについてはソースコードのヘッダ部に明記してあります。