プロジェクトの成果
南海トラフ 航海ロゴ
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この研究航海の結果
本研究航海では、巨大地震発生メカニズムの解明を目的として、フィリピン海プレート(海洋プレート)がユーラシアプレート(大陸プレート)に沈み込む直前の地点で表層堆積物の採取を行うとともに、熱流量の測定を実施しました。まず、海底地滑りに伴って運び込まれる表層堆積物の実態を解明するため、地震に起因する海底地すべり堆積物を海底下314.2mまで掘削し、この地層の柱状地質試料(コア)の採取、分析を行いました。さらに、巨大地震発生帯を構成する物質の初期状態を知るために、平成21年9月から10月にかけて実施した第322次航海に引き続き、フィリピン海プレートが沈み込む南海トラフよりも沖合にある四国海盆のC0011地点(水深4050.50m)およびC0012地点(水深3510.50m)の2地点)において、表層堆積物およびその下の玄武岩をそれぞれ海底下380mおよび630.5mまでライザーレス掘削し、コアを採取しました。同時に掘削孔内において高密度で地層温度の計測を実施し、物質変化に大きな影響を与える熱流量を見積もりました。