プロジェクトの成果
南海トラフ 航海ロゴ
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この研究航海の結果
南海掘削における最初の長期孔内観測装置の設置に成功しました。この長期孔内観測装置は、熊野海盆の海底下約1kmに到達する掘削孔内の約750-940mの深度に地震・地殻変動などを観測する複数のセンサー(歪計、傾斜計、温度計、間隙水圧計、広帯域地震計、短周期地震計、強震計)を設置固定し、ケーブル等によって接続したものです。
C0002地点は、100年~150年の間隔でマグニチュード8クラスの地震を引き起こす東南海地震震源域の海溝側の端に位置しています。設置に成功した長期孔内観測装置は、孔内の安定した地層内にセメントで固定しており、これまでのような軟らかい堆積層の上で行う観測と比べ、地震断層やその周辺の地殻の微小な変動をより高感度かつ高精度に観測・監視することができます。