万石浦におけるアサリ稚貝の中間育成と放流効果
実施年度
2013
タイトル
万石浦におけるアサリ稚貝の中間育成と放流効果
課題・テーマ
課題1 漁場環境の変化プロセスの解明
代表機関:東北大学
テーマ4 宮城県沿岸域における増養殖環境調査と水産増養殖技術の開発
代表者
尾定 誠
所属機関
東北大学
所属部署
大学院農学研究科
調査内容
調査期間(調査頻度)
2013/08/01 - 2013/12/31
中間育成装置内は2週間ごと、放流効果調査は1ヶ月ごと
調査地域・海域
万石浦
0040_R01_map01.pdf
調査種別
フィールド調査
調査概要
干潟造成計画が進められている宮城県石巻市万石浦を中心に、1)地元のアサリを母貝として、2)濾過滅菌海水を用いた高密度浮遊幼生飼育装置による従来の100倍以上の密度での集約的かつ省スペースで給餌飼育された幼生・稚貝の導入、3)万石浦に設置した中間育成装置による天然餌料を利用した歩留まりの高い高密度の着底稚貝育成、4)万石浦干潟での育成稚貝の放流効果の検証を行うことによって、生産レベルの実装試験を実施し、アサリ人工種苗生産の効率化・アサリ漁業の安定化を図る。 これまでアサリ種苗生産試験に関わって来た宮城県水産総合技術センターと宮城県漁業協同組合石巻湾支所が支援組織として参加することによって、本事業の研究成果を実装する体制を構築している。さらに、近隣の宮城県水産高校の実習の一環として同様に参加する体制を図り、先端技術に触れる機会を生徒に提供し後継者育成の一助とする。
調査実施内容
調査地域・海域の座標一覧
位置情報(点)
名称
万石浦
座標値
38.414803,141.378092
調査結果
本実証実験は、干潟造成の遅れから、アサリ人工種苗生産から中間育成装置FLUPSYを用いた中間育成試験のデータ採取に中心を置いて実施した。中間育成装置に収容する人工種苗の殻長の違いによる成長比較を行った。1mmから開始した種苗は放流に適した1cmに達するのに100日間かかり、その間の生残率は25%と低かった。一方、2mmから開始した種苗は60日間で1cmに達し、しかも生残率50%と1mm種苗に比べ高かった。現在放流に備え、カキ殻を加えた砂利とともにネットに収容して潮間帯で継続しいくしている。
調査項目と取得データ
調査項目
取得データ・サンプル
アサリ稚貝の中間育成装置内での成育
中間育成装置内でのアサリ稚貝の成育データ
関連情報
関連する計画書
FY2013 万石浦におけるアサリ稚貝の中間育成と放流効果
実施(調査)窓口担当者
担当者名
尾定 誠
所属機関
東北大学
所属部署
大学院農学研究科
キーワード
実施年度
2013
機関
東北大学
調査種別
フィールド調査
海域区分
石巻湾
分野
海洋環境 -> 植物色素
海洋生物・生態系 -> 生理
海洋生物・生態系 -> 対象生物:軟体動物
海洋生物・生態系 -> 対象生物:プランクトン