小型ROV「クラムボン」を用いた海底瓦礫および生態系調査

実施年度

2013

タイトル

小型ROV「クラムボン」を用いた海底瓦礫および生態系調査

課題・テーマ

課題3 沖合底層生態系の変動メカニズムの解明
代表機関:海洋研究開発機構
テーマ1 漁場における瓦礫マッピングと分解プロセスの解明
代表者藤原 義弘
所属機関海洋研究開発機構
所属部署東日本海洋生態系変動解析プロジェクトチーム

調査内容

調査期間(調査頻度)
2013/06/29 - 2013/07/05
調査地域・海域
東北沖太平洋
0044_R01_map00.pdf
調査種別
調査航海
調査概要
東北マリンサイエンス拠点形成事業のうち、JAMSTEC が実施する「海底環境の変動」に関する調査を別紙の位置図の調査海域において行った。船舶については東京大学大気海洋研究所が傭船した船舶を使用し、機構所有の小型ROV「クラムボン」の動作試験を行った後、海底面、生物、瓦礫等の観察および試料採集を行った。また、調査海域内において、マルチプルコアラーによる採泥を行い、底質資料を採集した。

調査実施内容

調査地域・海域の座標一覧
位置情報(点)
名称CRB005-test
座標値38.24568,141.20077
名称CRB005
座標値38.56617,141.94948
名称CRB006
座標値39.25595,142.2139
名称CRB007
座標値39.42642,142.24022
名称CRB008
座標値39.43147,142.24338
名称CRB009
座標値39.46513,141.99633
調査地点図・航跡図・座標リスト
調査結果
南三陸町沖、大槌沖、釜石沖、山田湾にて潜航調査を実施した。水深の深い3海域(南三陸町沖、大槌沖、釜石沖)では海底にキタクシノハクモヒトデが優占し、マダラやキチジ、ミズダコ、ズワイガニなどが点在していた。これらの海域では多様性解析や有害物質の生物濃縮確認のためキタクシノハクモヒトデを中心とした生物試料を採集したほか、広域海底モザイク写真作成のため、海底マッピングカメラを用いた海底撮影等を実施した。唯一の内湾である山田湾での潜航調査では、他の海域と比較して海底ゴミが多かった。また南三陸沖、大槌沖、女川沖ではマルチプルコアラーによる柱状採泥を実施し、良好な試料を得た。

調査項目と取得データ

調査項目取得データ・サンプル
ROV潜航調査CTD/DO
ROV潜航調査海底マッピングカメラで撮影した静止画(デジタルスティル写真)
ROV潜航調査ハイビジョン動画
マルチプルコアラー堆積物
ROV潜航調査海底映像データ

関連情報

実施(調査)窓口担当者

担当者名藤原 義弘
所属機関海洋研究開発機構
所属部署東日本海洋生態系変動解析プロジェクトチーム

キーワード

実施年度2013
機関海洋研究開発機構
調査種別調査航海
海域区分三陸南部
分野海洋物理 -> 水温
海洋物理 -> 塩分
海洋化学 -> 溶存酸素
海洋環境 -> その他
海洋生物・生態系 -> その他
地形・地質・地球物理 -> 堆積物