KY15-08 調査航海

実施年度

2015

タイトル

KY15-08 調査航海

課題・テーマ

課題3 沖合底層生態系の変動メカニズムの解明
代表機関:海洋研究開発機構
テーマ1 底層生態系変動解析並び環境影響評価
代表者藤原 義弘
所属機関海洋研究開発機構
所属部署東日本海洋生態系変動解析プロジェクトチーム

調査内容

調査期間(調査頻度)
2015/05/02 - 2015/05/20
調査地域・海域
東北沖太平洋
調査種別
調査航海
調査概要
「かいよう」装備のマルチビーム音響測深機(SEABEAM2112)を用いて、これまでにデータが得られていない海域を中心に音響探査を実施し、海底地形図を作成する。また、「ハイパードルフィン」を用いて、瓦礫分布・水産資源生物の現存量評価のためのステレオ視カメラによる画像マッピング、巨大瓦礫の観察、水産資源生物の行動解析を行うためのバイオトラッキングシステムの設置・回収、沖合漁場環境変動を長期的に把握するためのモニタリングシステムの回収・再設置、瓦礫の分解プロセスを解明ための瓦礫採集、水産資源生物を含む底生生物の群集構造や栄養段階の把握、有害物質の生物濃縮状況等を明らかにするための生物採集、環境モニタリングのための採水や採泥等を行う。

調査実施内容

調査地域・海域の座標一覧
位置情報(面)
名称三陸沖
座標値40,141/40,143/37.333333,143/37.333333,141
調査地点図・航跡図・座標リスト
調査結果
・音響による地形調査   岩手沖で2測線、宮城沖で3測線、福島沖で1測線の計測を行った。 ・ステレオ視カメラによる瓦礫・底生生物の定量的計測  ハイパードルフィンのスキッドに装着し、適宜各潜航で観察を実施した。とくに、バンパー瓦礫、ピンガ付きベニズワイガニ、バクテリアマットサイト、ダーリアイソギンチャク、クモヒトデ類を中心に観察した。 ・資源生物の分布・行動の把握  大槌沖水深700m地点において、基準局8台を展開した。ベニズワイガニ17個体、キチジ4個体に小型ピンガを船上で装着して放流した。ハイパードルフィンにPINGU (PINger attachment GUn)を搭載し、海底でキチジ9個体にピンガを装着した。基準局は、2016年3月に回収する予定。 ・長期モニタリングシステムによる環境変動の把握  大槌沖水深1000m地点に設置した長期モニタリングシステム(ランダー)を回収し、タイムラプス映像や環境データを取得した。整備した後、再度同地点に設置した。このランダーも2016年3月に回収する予定。 ・クモヒトデ類分布量の定量的把握  クモヒトデ類の分布量を定量的に把握するために、ハイパードルフィンによる映像観察、ステレオ視カメラによる観察、エックマン採泥器によるサンプリングを行い、映像と採集したサンプルとを比較するためのデータを取得した。 ・堆積物中のメイオファウナ  堆積物中のメイオファウナを分析するために、MBARI採泥器により計61本の堆積物サンプルを取得した。 ・釜石沖海底谷バクテリアマットの遷移  釜石沖の海底谷水深780mにおいて,発達したバクテリアマットを観察し、各種計測、サンプリングを行い、2014年7月、同10月とその変遷を分析する。

調査項目と取得データ

調査項目取得データ・サンプル
ROV潜航調査海底映像データ
ROV潜航調査CTD/DO
ROV潜航調査ステレオ視カメラで撮影した静止画(デジタルスティル写真)
ROV潜航調査ハイビジョン動画
ROV潜航調査溶存酸素データ
ROV潜航調査REDOXデータ
MBARIコア堆積物
ニスキン採水器海水
長期モニタリングシステム映像、CTDDO、ADCP

関連情報

関連する計画書
関連データ
KY15-08 生物サンプルデータ
KY15-08 ビデオ
「かいよう」 KY15-08 投下式水温計 (XBT)
「かいよう」 KY15-08 投下式水温計 (XBT) 深度補正済み
「かいよう」 KY15-08 海底地形 (MBES)
「かいよう」 KY15-08 船舶搭載型音響式流向流速計 (ADCP)
「かいよう」 KY15-08 投下式水温・塩分計 (XCTD)
「かいよう」 KY15-08 航跡
KY15-08 「ハイパードルフィン」 HPD 01811 潜水船水温・塩分・深度計 (CTD)
KY15-08 「ハイパードルフィン」 HPD 01812 潜水船水温・塩分・深度計 (CTD)
KY15-08 「ハイパードルフィン」 HPD 01813 潜水船水温・塩分・深度計 (CTD)
KY15-08 「ハイパードルフィン」 HPD 01814 潜水船水温・塩分・深度計 (CTD)
KY15-08 「ハイパードルフィン」 HPD 01815 潜水船水温・塩分・深度計 (CTD)
KY15-08 「ハイパードルフィン」 HPD 01816 潜水船水温・塩分・深度計 (CTD)
KY15-08 「ハイパードルフィン」 HPD 01817 潜水船水温・塩分・深度計 (CTD)
KY15-08 「ハイパードルフィン」 HPD 01818 潜水船水温・塩分・深度計 (CTD)
KY15-08 「ハイパードルフィン」 HPD 01819 潜水船水温・塩分・深度計 (CTD)
KY15-08 「ハイパードルフィン」 HPD 01820 潜水船水温・塩分・深度計 (CTD)
KY15-08 「ハイパードルフィン」 HPD 01821 潜水船水温・塩分・深度計 (CTD)
KY15-08 「ハイパードルフィン」 HPD 01822 潜水船水温・塩分・深度計 (CTD)
KY15-08 「ハイパードルフィン」 HPD 01823 潜水船水温・塩分・深度計 (CTD)
KY15-08 「ハイパードルフィン」 HPD 01824 潜水船水温・塩分・深度計 (CTD)
KY15-08 「ハイパードルフィン」 HPD 01825 潜水船水温・塩分・深度計 (CTD)

実施(調査)窓口担当者

担当者名土田 真二
所属機関海洋研究開発機構
所属部署東日本海洋生態系変動解析プロジェクトチーム

キーワード

実施年度2015
機関海洋研究開発機構
調査種別調査航海
海域区分三陸北部
三陸南部
石巻湾
常磐北部
分野海洋物理 -> 水温
海洋物理 -> 塩分
海洋物理 -> 海流・潮流(流向・流速)
海洋化学 -> 溶存酸素
海洋環境 -> その他
海洋生物・生態系 -> 生物分類
海洋生物・生態系 -> バイオマス
海洋生物・生態系 -> 生態
海洋生物・生態系 -> 対象生物:魚類
海洋生物・生態系 -> 対象生物:細菌
海洋生物・生態系 -> 対象生物:原生生物
海洋生物・生態系 -> 対象生物:節足動物
海洋生物・生態系 -> 対象生物:軟体動物
海洋生物・生態系 -> 対象生物:プランクトン
海洋生物・生態系 -> その他
地形・地質・地球物理 -> 水深
地形・地質・地球物理 -> 地形
地形・地質・地球物理 -> 堆積物