実施年度
2016
タイトル
三陸沿岸における持続的な栽培漁業を目指した遺伝的多様性調査
課題・テーマ
課題1 漁場環境の変化プロセスの解明
代表機関:東北大学
テーマ2 三陸および仙台湾沿岸域の漁場管理法の策定と漁業復興支援への取り組み代表者 | 尾定 誠 |
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所属機関 | 東北大学 |
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所属部署 | 大学院農学研究科 |
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テーマ2 三陸および仙台湾沿岸域の漁場管理法の策定と漁業復興支援への取り組み代表者 | 原 素之 |
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所属機関 | 東北大学 |
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所属部署 | 大学院農学研究科 |
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調査内容調査期間(調査頻度)2016/04/01 - 2017/03/31
調査種別その他(栽培漁業センター等で維持または生産されている栽培漁業対象種(アワビやマナマコ)の遺伝的多様性調査)
調査概要三陸沿岸の重要な栽培漁業対象種であるエゾアワビやマナマコの天然集団の遺伝的多様性を保全するため、数多くの天然個体からなる親貝集団を用いた種苗生産方法により人工種苗の遺伝的多様性を野性集団と同等にする試みがなされている。一方、このような種苗の遺伝的多様性について調べた例はない。本研究は、岩手県の各地で維持されている天然由来のエゾアワビ親貝集団と放流用人工種苗のDNA分析を行い、遺伝的多様性を評価する。
調査実施内容
調査結果エゾアワビの親貝集団についてマイクロサテライトDNA分析(10座)とmtDNA分析(ND5とCytbの1303塩基)を行った結果、どちらの分析においても有意な遺伝的分化が検出され、天然集団を保全するためには地先ごとの管理が必要なことが示唆された。人工種苗についてmtDNA分析を行った結果、個々の採苗群のハプロタイプ多様度は親貝集団に比べて、7.4-14.6%低下していた。一方、採苗群をプールした場合は4.0%の低下となり、複数回の採苗が種苗全体の遺伝的多様性の増加をもたらすことを確認できた。
関連情報
実施(調査)窓口担当者
担当者名 | 池田 実 |
所属機関 | 東北大学 |
所属部署 | 大学院農学研究科 |
キーワード
実施年度 | 2016 |
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機関 | 東北大学 |
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調査種別 | その他 |
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海域区分 | 三陸北部 |
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分野 | 海洋生物・生態系 -> 対象生物:軟体動物
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