内分泌制御を応用した貝類の人工種苗生産とホタテガイの高度養殖生産管理

実施年度

2018

タイトル

内分泌制御を応用した貝類の人工種苗生産とホタテガイの高度養殖生産管理

課題・テーマ

課題1 漁場環境の変化プロセスの解明
代表機関:東北大学
テーマ2 三陸および仙台湾沿岸域の漁業復興支援と新しい漁業への取り組み
代表者尾定 誠
所属機関東北大学
所属部署大学院農学研究科
テーマ2 三陸および仙台湾沿岸域の漁業復興支援と新しい漁業への取り組み
代表者原 素之
所属機関東北大学
所属部署大学院農学研究科

調査内容

調査期間(調査頻度)
2018/04/01 - 2019/03/31
調査地域・海域
雄勝湾、女川湾、その他実験所
調査種別
フィールド調査, 係留系・観測ブイ, その他(室内実験)
調査概要
【内分泌制御を応用した貝類の人工種苗生産の高度化】 ・脳ホルモンによる性統御と人工催熟:二枚貝類の性分化、成熟を調整する脳ホルモンであるホタテガイの2種類のGnRH(pyGnRH11AA-NH2とpyGnRH12AA-OH)を生体および生殖巣組織培養系への投与実験を行い、雌雄の性特異的遺伝子発現などを指標に性比や性成熟に与える影響について評価する。 ・脳ホルモンによる人工産卵:増養殖対象の貝類の産卵を調節する分子として、脳ホルモンの一種のセロトニンが産卵を誘起する。人工産卵にはそれを阻害している卵成熟休止因子(OMAF)からの完全な解除が必須である。抗体吸収によるOMAFの機能不全とそれによるセロトニン機能の増強を目的に、全長組換えOMAFタンパクのin vitro合成と、それに対する特異的な抗体の作成を行う。 ・二枚貝浮遊幼生の着底変態の中枢神経支配:マガキとアサリの着低・変態にいたる発生過程におけるモノアミン神経やペプチド神経の発達に着目し、それらの超高感度定量分析や転写量の定量解析によって、神経細胞の発生に伴う分化発達や着底・変態に関与する神経の特定を図った。 【雄勝湾におけるホタテガイ養殖漁場の高度養殖生産管理】 ・雄勝湾の餌料環境と生産性:定期定線観測による養殖漁場の餌料環境調査、ホタテガイの養殖施設数、生産量、生産性の調査により、養殖漁場の環境収容力をさぐり、生産性の向上と持続的な生産形態の提言を目指す。 ・リモートセンシングによる餌料環境評価:定期定線観測と水質環境リモート監視装置により観測されたChl.a量と衛星リモートセンシングデータ(MODIS)により推定されたクロロフィル量と比較することで、衛星データによる養殖湾内の餌料環境評価の実用性を検証する。

調査項目と取得データ

調査項目取得データ・サンプル
生理学的実験解析室内実験データ
ホタテガイ生産量調査ホタテガイの生産量、養殖筏数
餌料環境調査クロロフィルa

関連情報

実施(調査)窓口担当者

担当者名尾定 誠
所属機関東北大学
所属部署大学院農学研究科

キーワード

実施年度2018
調査種別フィールド調査
係留系・観測ブイ
その他
海域区分三陸南部
分野海洋環境 -> 海色
海洋環境 -> 基礎生産量