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プレスリリース

2015年 12月 17日
国立研究開発法人海洋研究開発機構

海洋調査船「かいよう」および海洋調査船「なつしま」の運用停止について

国立研究開発法人海洋研究開発機構(理事長 平 朝彦、以下「JAMSTEC」という。)が運用し、様々な調査等を実施してきました海洋調査船「かいよう」(別紙1)および海洋調査船「なつしま」(別紙2)は、船齢等を考慮し、本年度をもって運用を停止することになりました。この度、運用停止の日程が決まりましたので、下記の通りお知らせいたします。

なお、建造中の海底広域研究船「かいめい」については、今年度中に引き渡しを受けたうえ、調査観測機器の試験訓練を実施し、調査研究航海に備える予定です。

1.海洋調査船「かいよう」

12月16日(水) JAMSTEC横須賀本部桟橋に帰港、運用停止(同月21日(月)まで停泊予定)

2.海洋調査船「なつしま」

1月23日(土)  JAMSTEC横須賀本部桟橋に帰港、運用停止(2月中まで停泊予定)

以上

別紙1

海洋調査船「かいよう」概要

海洋調査船「かいよう」は1985年に建造され、深海飽和潜水実験「ニューシートピア計画」における海中作業実験船として、1990年まで精度のたかい水中作業を支えてきました。その後は海洋調査船として、主に海底下深部構造探査や地震・津波観測監視システム「DONET」の構築に従事していました。

海洋調査船「かいよう」

【ミッション】
· 深海曳航調査システム「ディープ・トウ」の潜航支援
· 海底下深部の構造探査
· 海底地形調査
· 地震・津波観測監視システム「DONET」の構築

【主要目】

全長 61.5m
28.0m
深さ 10.6m
喫水 6.3m
国際総トン数 3,350トン
航海速力 約13ノット
航続距離 約6,200マイル
定員 60名(乗組員29名、研究者等31名)
主発電機関 ディーゼル機関 1,250kw×4基
主推進機関 誘導電動機 860kw×4基
主推進方式 可変ピッチプロペラ×2軸

【主な経歴】

1985年 竣工
1985年 海中作業実験ニューシートピア計画実海域試験を実施
1986~1992年 日中共同黒潮調査実施
1987年 日仏共同STARMER計画で北フィジー海盆リフト系調査においてディープ・トウにより熱水活動を発見
1989年 ニューシートピア計画フェーズII 200m潜水実験を実施
1990年 ニューシートピア計画300m最終潜水実験を実施
1993年 北海道南西沖地震の震源域調査を実施
1999年 MCSシステム搭載工事実施
「かいれい」とともに南海トラフにおいて巨大な海山を発見
2000年 深海飽和潜水システム撤去を含む大規模改造工事実施
三宅島火山噴火に伴う緊急調査航海で、同島周辺の地震探査を実施
2004~2008年 大陸棚画定に資する調査研究の一環として、伊豆小笠原海域において、海底下構造探査を実施
2009年 深海において水平300kmの長距離音響通信に成功
2010~2011年 「ハイパードルフィン」により、地震・津波観測監視システム第1期(DONET1)構築作業実施
2014~2015年 「ハイパードルフィン」により、地震・津波観測監視システム第2期(DONET2)構築作業実施

別紙2

海洋調査船「なつしま」概要

「なつしま」は、1981年に「しんかい2000」の支援母船として建造、運用されました。2002年の「しんかい2000」運用停止以後は3,000m級無人探査機「ハイパードルフィン」の母船として改造され活躍しました。

他にも深海底表層・地層地形や地質構造を解明する深海調査曳航システム「ディープ・トウ」や「シングルチャンネル音波探査装置」、またはピストンコア、ドレッジを搭載し、深海・海溝域の総合的な調査観測研究を行ってきました。

海洋調査船「なつしま」

【ミッション】
· 3000m級無人探査機「ハイパードルフィン」の潜航支援
· 深海曳航調査システム「ディープ・トウ」の潜航支援
· 海底地形調査
· 海底下深部の構造探査
· 海底堆積物の採取
· 海洋観測の単独調査、地震計、係留系等の設置・回収
· 地震・津波観測監視システム「DONET」の構築

【主要目】

全長 67.3m
13.0m
深さ 6.3m
喫水 5.0m(ソナードーム含)
国際総トン数 1,739トン
航海速力 約11ノット
航続距離 約10,800マイル
定員 55名(乗組員37名/研究者等18名)
主推進機関 ディーゼル機関 625kw×2基
主推進方式 可変ピッチプロペラ×2軸

【主な経歴】

1981年 竣工
1983年 日本海青森沖にて日本海中部地震震源域調査を「ディープ・トウ」により実施し、震源域の海底地割れや噴出物、変色を発見
1983~1986年 ソロモン・ビスマルク海、トンガトレンチ、スンダ海溝の調査を実施
1987年 赤道太平洋にてエルニーニョの観測を実施
1993年 「ドルフィン-3K」により鹿児島県錦江湾でサツマハオリムシを発見
1996年 「しんかい2000」により伊豆・小笠原海域の明神海丘カルデラでサンライズ鉱床を発見
1999年 「ドルフィン-3K」によりニューギニア島沖で発生した地震津波の原因調査を実施
2002年 「しんかい2000」運用停止、「ドルフィン-3K」関連機材撤去および「ハイパードルフィン」搭載工事実施
2005年 スマトラ島沖地震緊急調査を実施
2006年 相模湾鯨骨生物群集の調査により新種生物の採取に成功
2006年 マリアナ海域の海底において大規模な海底火山の噴火を確認
2009年 駿河湾を震源とする地震の緊急調査を実施し、地震に伴って発生した海底地すべりの痕跡を発見
2010年 「ハイパードルフィン」により、地震・津波観測監視システム第1期(DONET1)構築作業実施
2015年 西之島火山噴火後の周辺海域での調査を実施、「ディープ・トウ」により海底面の観察、及びドレッジにより多様な溶岩試料を採取
国立研究開発法人海洋研究開発機構
(「かいよう」、「なつしま」について)
海洋工学センター 運航管理部長 大澤 弘敬
(報道担当)
広報部 報道課長 松井 宏泰
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