プレスリリース
2016年 1月 19日
国立研究開発法人海洋研究開発機構
地球深部探査船「ちきゅう」のドリルパイプの脱落について(速報)
国立研究開発法人海洋研究開発機構(理事長 平 朝彦)の地球深部探査船「ちきゅう」は、静岡県御前崎沖で定期検査工事後の海上試験を行っていたところ、海底掘削用のドリルパイプ(約1,400m分)が、水深約3,600mの海底に脱落するトラブルが発生しましたのでお知らせします。
記
- 1.発生日時:
- 平成28年1月16日(土)02時09分頃
- 2.発生場所:
- 静岡県御前崎沖南南東約51.8km付近(図1)
(北緯34度11.0分、東経138度29.0分、水深約3,600m)
- 3.状況:
- 地球深部探査船「ちきゅう」は、平成27年9月から実施の定期検査工事において換装した、掘削制御システム(DCIS:Drilling Control Instrumentation System)の動作を確認するため、海上試験を実施していました。本船からの操作により、海底掘削用のドリルパイプ(図2)を降下させ、回転させる試験を実施していたところ、ドリルフロア近辺でドリルパイプが破断し、約1,400m分が水深約3,600mの海底に落下しました。人的被害、船体損傷、および第三者への影響はありません。脱落の詳細な原因については、現在、調査中です。

図1 発生場所

図2 脱落したものと同型のドリルパイプ