国立研究開発法人海洋研究開発機構(理事長 松永 是、以下「JAMSTEC」という。)は、北極域研究船の建造について、この度、8月19日付で、ジャパン マリンユナイテッド株式会社(代表取締役社長 CEO(最高経営責任者)千葉 光太郎)と船舶建造請負契約(契約金額:約252億円※1)を締結しました。
現在の北極域は、海氷の減少などの急激な環境変化が進み、我が国を含む中緯度域、ひいては地球全体の気候・気象変動にも大きく影響を及ぼしています。一方で、その変化が経済活動の活発化をもたらしているなど、北極域が抱える課題はグローバルな視点でとらえる必要があります。我が国は、北極域に隣接しその影響を受ける国として、さらには世界のリーダーの一員として、北極域が抱えている諸課題の解決に科学的根拠をもって貢献していくことが責務と認識しています。
北極域研究船は、そのための国際的な研究プラットフォームとして活用可能な、十分な砕氷機能と世界レベルの観測機能を備えます。
JAMSTECは、北極域研究船の円滑な建造を進め、本船の就航後は国際連携のもと研究活動を促進し、北極域の持続可能な開発・利用・保全の実現に貢献していくとともに、研究者や技術者などの人材育成に寄与してまいります。また、災害発生時には、被災地支援にも貢献してまいります。
(参考)本船の特徴については、こちらも併せてご覧ください。
(https://www.youtube.com/watch?v=EHrg_7KmBZo)
令和8年度の引渡を予定しています。
【補足説明】