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東日本大震災で日本海溝底に生じた断層崖を世界で初めて発見 - 有人潜水艇による超深海での観察 -

2023.12.27
新潟大学
東京海洋大学
西オーストラリア大学
海洋研究開発機構
南デンマーク大学

新潟大学⾃然科学系(理学部)の植田勇人准教授、東京海洋大学の北里洋客員教授、西オーストラリア大学、海洋研究開発機構、南デンマーク大学の研究者などで構成される国際研究グループは、2011年東北地方太平洋沖地震の震源域にある宮城県沖の水深約7,500mの日本海溝において有人潜水艇による海底調査を実施しました。その結果、同地震で隆起した海底に高さ26m(7~8階建てのビルに相当)の断層崖を発見しました。現地で計測した地形を詳しく調べた結果、地震が発生した際に日本海溝底では、断層に沿って海底が水平に80~120m動いたことにより先端部がおよそ60m持ち上げられ、その一部が崩壊して断層崖になった過程が示唆されました。

図. 東日本大震災による宮城県~東方沖での断層の動き

本研究の成果については、2023年12月26日(日本時間)にCommunications Earth & Environment誌で発表されました。

詳細は 新潟大学のサイトをご覧ください。

国立研究開発法人海洋研究開発機構
海洋科学技術戦略部 報道室