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JAMSTECニュース

「しんかい6500」ワンマンパイロット潜航実施
~パイロット1人で操縦、観察者2人の乗船が可能に~

2018年10月19日
海洋工学センター

これまで「しんかい6500」はパイロット2名と観察者1名での運航をおこなってきましたが、この度(平成30年度)、ワンマンパイロット(パイロット1名と観察者2名)による運航ができるように改修工事()を行うと共に、安全性を考慮した運用体制の整備を行いました。

平成30年10月18日、日本海溝(磐城海山海域)においてワンマンパイロットによる初めての潜航を実施しました。

潜航日:
平成30年10月18日
潜航番号:
第1525回潜航
潜航海域:
磐城海山海域
潜航深度:
2,130メートル
パイロット:
大西 琢磨(日本海洋事業株式会社)
観察者:
臼井 朗(高知大学)、Chong Chen(JAMSTEC)
潜航開始時刻:
9時11分
揚収完了時刻:
15時33分

※ワンマンパイロット潜航実施に向けた改修工事箇所:

  • 潜航時に頻繁に使用する機器等をパイロットが体勢を変えることなく操作できる操作盤の配置を変更した。
  • 潜水船の状態や位置等の情報を手元の可搬式タブレットでの表示で確認できるようにした。
  • 耐圧殻内の下部に配置されていた酸素ボンベ等の機器類を上部に移設することにより、耐圧殻内における居住性の向上を図った。

写真1:1525回潜航の乗船者(中央がパイロット、左右2名が観察者)

写真2:改修工事後の耐圧殻内