20190603
トップページ > JAMSTECニュース > 2019年

JAMSTECニュース

2019年6月3日
国立研究開発法人海洋研究開発機構
国立大学法人東京大学生産技術研究所
国立大学法人九州工業大学
国立研究開発法人海上・港湾・航空技術研究所
三井E&S造船株式会社
日本海洋事業株式会社
株式会社KDDI総合研究所
ヤマハ発動機株式会社

国立研究開発法人海洋研究開発機構、国立大学法人東京大学生産技術研究所、国立大学法人九州工業大学、国立研究開発法人海上・港湾・航空技術研究所、三井E&S造船株式会社、日本海洋事業株式会社、株式会社KDDI総合研究所及びヤマハ発動機株式会社からなる「Team KUROSHIO」は、海中ロボット等を用いて、超広域高速海底マッピングの実現を目標とする海底探査技術の国際コンペティション「Shell Ocean Discovery XPRIZE」において、以下の結果を収めましたので、ご報告いたします。

1.結果

2位(32チーム中)

2.XPRIZE財団からの講評

Jyotika Virmani, PhD. Executive Director, Shell Ocean Discovery XPRIZE
このコンペティションを契機としてTeam KUROSHIOが開発した技術は、深海探査における可能性、将来の姿を私たちに垣間見せてくれたと思っています。仕様が異なる複数のロボットを連携運用する技術の独自性、条件や状況の変化に対応する柔軟性やカバー領域の広さは素晴らしいものでした。
Team KUROSHIOと3年間を共にしたコンペティション運営スタッフの誰もが、チームの技術レベルの高さに限らず、チームがもつ「文化」からも多くを知り、学んだことを嬉しく思っています。また、コンペティションの成功に貢献してくれたことにもとても感謝しています。

3.Team KUROSHIO共同代表・チームリーダー(中谷武志)コメント

この度、Team KUROSHIOは海底探査の国際コンペティション「Shell Ocean Discovery XPRIZE」において準優勝の成績を残すことができました。
優勝には一歩届きませんでしたが、欧米の強豪チームがひしめく中において準優勝を勝ち得たことを嬉しく思います。最後まで挑戦を続けてこられたのは、スポンサー、サプライヤー、そして多くのサポーター皆様の支えがあったからです。この場を借りて心より感謝申し上げます。
我々は本コンペティションへの挑戦を通して、「One Click Ocean」という海洋探査の将来ビジョンを示し、世界に先駆けて革新的な技術開発を進めて参りました。その道のりはまさに困難の連続でしたが、チームを構成する8機関の技術力・オペレーション力と、チームメンバーのアツい想いを結集し、技術提案書審査、技術評価試験(予選)、そしてギリシャで行われた実海域競技(決勝)と着実に結果を残すことが出来ました。
素晴らしいチームメンバーとともに世界に挑戦し、我が国の海洋ロボット技術の高さを結果で示せたことを誇りに感じます。今後も、本コンペティションを通じて培った技術力・オペレーション力、そしてネットワークをさらに発展させ、日本発の海洋探査技術「One Click Ocean」の実用化に向けて、更なる研鑽を続けてまいります。

4.結果発表セレモニーの様子


(写真1:トロフィー授与)

(写真2:XPRIZE財団及び
Team KUROSHIOメンバー集合写真)

5.お問い合わせ先

Team KUROSHIO広報担当 杉山・安蒜
E-mail: kuroshiopr@jamstec.go.jp   電話: 046-867-9250

Team KUROSHIO HP・SNS
【チームHP】ホームページ https://team-kuroshio.jp/
【Twitter】https://twitter.com/team_kuroshio
【Facebook】https://www.facebook.com/teamkuroshiojapan/
【深海女子instagram】https://www.instagram.com/shinkai_jyoshi/

【XPRIZEについて】

 1995年に設立された米国の非営利組織である「XPRIZE財団」によって運営され、世界の大きな課題を解決することを目的とした世界コンペティション。「学習」「探査」「エネルギーと環境」「世界規模の開発」「生命科学」の5分野をテーマとする。最近では、民間による最初の月面無人探査を競う「Google Lunar XPRIZE」が話題となった。

【Shell Ocean Discovery XPRIZEについて】

〇目標
・500km2の海底マッピング(解像度:水平5m、垂直50cm以上)の実現

〇主なルール
・支援母船を用いない等、海域に人が立ち入らない(海域へのロボットの展開・回収含む)
・機材の持込みは40feetコンテナ(外寸 L×W×H=12.19×2.43×2.59(m))1つまで
・調査後48時間以内での海底地形図の作成及び提出

〇賞金総額
・700万ドル(約8億円)
(内訳:1位400万ドル、2位100万ドル、中間賞100万ドルはRound2進出9チームに分配、NOAAボーナス賞100万ドル(米国チームのみ))

〇コンペティション内容・スケジュール
Shell Ocean Discovery XPRIZEでは下記の2ラウンドを実施。
①Round1技術評価試験(2018年1月実施)
・高速かつ広域での海底探査に必要な11項目の技術に関する評価試験
②Round2実海域競技(2018年11-12月実施・ギリシャ共和国カラマタ沖)
・水深4,000mで24時間以内に最低250km2以上の海底マップ構築
・海底ターゲットの写真撮影(10枚)
③結果発表セレモニー
・日時:2019年6月1日(土)午前2時~3時30分(日本時間)
・場所:モナコ公国・モナコ海洋博物館