研究課題４：　高精度・高分解能気候モデルの開発

研究課題４代表者：　野田　彰（気象研究所）

サブ課題１：　20kmメッシュ全球気候モデルの開発に関する研究

サブ課題１代表者：　楠　昌司（気象研究所）

計算スキームの改良による高速化、物理過程の改善、及び観測データによる検証により、気候を精度よく再現する20kmメッシュ全球大気モデルを開発する。開発されたモデルを用いて気候値海面水温（SST）と実測値SSTを境界条件として与えた気候再現実験を行い、エルニーニョ現象等の海面水温変動が台風等に与える影響を調べる。また、温暖化予測実験から得られた地球温暖化時の海面水温を境界条件として、タイムスライス実験を行い、地球温暖化が台風等に与える影響を調べる。

サブ課題２：　数kmメッシュ雲解像大気モデルの開発に関する研究

サブ課題２代表者：　中村誠臣（気象研究所）

地球温暖化が集中豪雨等に及ぼす影響を調べるため、また、20ｋｍメッシュ全球大気モデルのパラメタリゼーションの改良等に資するため、雲を直接的に表現する、広域を対象にした数kmメッシュ雲解像非静力学大気モデルを開発する。物理過程の改良、計算スキームの高速化、実測データによる検証・改良を行い、現象を精度よく再現するモデルを開発する。温暖化予測実験から得られた地球温暖化時の海面水温等を境界条件として、タイムスライス実験を行い、地球温暖化が集中豪雨等に及ぼす影響を調べる。また、観測データにより雲解像非静力学大気モデルの検証・改良を行う。

サブ課題２−①：　雲解像大気モデルの検証・改良のための機動観測

代表者：　中澤哲夫（気象研究所）

集中豪雨等の激しい大気現象の変化を捉えるため、無人小型気象観測機等を利用した積乱雲下層の循環場・水蒸気場の時空間変動の測定を行う。実測データは数kmメッシュ雲解像大気モデルの検証・改良に利用する。