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10月8日(金)第847回潜航
観察者:山口 寿之 船長:飯嶋、船長補佐:大野

本日は今行動始まって以来、朝起きたときの海況が思わしくなく司令と船長が頭を悩ませている。しかし時間と共に徐々に風が治まりつつ海況も良くなってきている.
このような日はいつもになく「よこすか」に緊張感が張りつめる。
いつもより約30分遅れて司令より「潜航する」と声がかかる。
潜航する3人は潜航準備に今一度チェックを行い、研究者と潜航予定の打ち合わせを行う。今日の潜航は837DIVEで設置した機器の回収及び、今日の潜航研究者最大の目的であるフジツボ(深海でしか見ることの出来ないフジツボ)のサンプリング。
着底した後、目標である設置機器の所へ潜水船を向ける。設置機器付近にはマーカーブイ(遠くからでもライトが当たると光ってくれるもの)を設置してあったため比較的簡単に辿り着く。回収作業は至って順調で予定通り終了。
次の目標であるフジツボを見つけるため周辺の探索を行うが一向に姿を見せてくれない。
見つからないため焦りが出始めたとき研究者から、予定の変更が告げられた。
見つからないことは残念であるが、違った目標が出来ると気分が変わる。
次は貝殻が多数散乱していた箇所へ船を向けた。
貝殻をサンプリングして周辺の観察をしたとき、なんとチムニーを発見。
熱水は、ブラックスモーカーのように活発ではないがチムニーの頂上付近から
噴いているし、チムニーには数個の生きたアルビンガイ(深海の熱水噴出口付近で見られる珍しい巻貝)が付いてある。
この海域では初めて発見されたカイである。研究者も喜びの声に変わる。
母船「よこすか」で画像伝送(「しんかい6500」の映像を母船で見られる装置)で見て興奮したようで、母船からもオーダーが来る。
この潜航でフジツボに遭遇出来なかったことは残念だったが、新しい物が発見できて良かった。




ニスキン採水器、柱状採泥器、サンプルボックス等、調査の七つ道具?

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