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10月28日(木)第853回潜航
観察者:Gary Massoth  船長:櫻井、船長補佐:柳谷

今日の潜航は2つの海山を登り、活動的な熱水噴出を探すミッションであった。昨日中に観察者のGary氏と事前調査で出来上がっている調査地点の海底地形図を見ながら調査内容を話し合い、調査がスムーズに行くように、予定航走距離や海山の高低差を調べ、潜航のシミュレーションは行ってある。
 潜航を始め海底に到着するが、なかなか思い通りに海底に着底出来なかった。海底の流れを自分の目で確認すると想像以上に海底の潮の流れが速かったのである。通常の海底での潮流の4倍もの速さであった。これはマンボウのような「しんかい6500」の船体にとってはかなりの厄介者であったが、流れの速さを頭に入れて航走を開始した。もともと潮流で流されるのを想定して、あらかじめ舵を余分に切り、流れに対応するのである。
 海底で潮の流れと戦いながら、サンプリング地点を見つけ無事にGary氏が望んでいるサンプルを採集することが出来た。潜航が終わって、Gary氏から「Good Job!」と笑顔で言われた時は、潜航での疲れが癒されるひとときであった。 




海底に到達し、調査開始である。船内には直径12cmの窓が3つ前方に配置されている。
左から観察者、パイロット、コパイロット用であり、パイロットが中央窓をのぞきながら操船し、
観察者は左窓から海底の様子を観察する。
この時、コパイロットは後部でソーナー(音波を用いて物体をとらえる)の操作や、
船内機器の監視を行い、パイロットのオーダーに応える、これが通常のスタイルである。
(写真左:観察者 Gary Massoth氏 右:パイロット 櫻井氏)

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