KH19-04 白鳳丸観測航海記

2019年7月26日 KEOセジメントトラップ係留系設置、渦観測再開

5時45分 乗船者有志でセジメントトラップ 、ガラス玉の移動・接続など設置準備を始める。 6時30分 KEOセジメントトラップ係留系設置作業開始。今回はセジメントトラップを水深4900mに加え水深1800mにも設置するので、全長4000m(前は1000m)の係留索長。船側の安全かつ正確な甲板作業、加えて多くの乗船者が機材の運搬、係留索の接続、さらに記録などを献身的に手伝ってくれたおかげで、作業は極めて順調に行われた(写真12)。

写真12 係留系設置作業

9時過ぎ シンカーレッコ。その後、音響測位装置(SSNL)でシンカー落下の様子をモニター。約1時間後にシンカーが着底。しばらく測位をした後に音響信号を送って切離装置を“寝かせて”係留系作業終了。本船は渦観測海域へ移動開始。  船内では先日の現場ろ過器に取り付けられたGoPROで撮影された水中画像が公開される。画像の美しさ、そして予想以上に魚が多いことに驚く(写真13a,b,c,d)。

写真13a GoPRO写真(水面直前)
(東京海洋大学 鋤柄千穂さん提供)
写真13b GoPRO画像(着水直後)
写真13c GoPRO画像(水深50m)
写真13d GoPRO画像(水深50m)

20時前 渦の中心点(X4)に到着。早速CTD開始。
続いて乱流の強いHot Spot点(図6)に移動して
21時30分 CTD採水
その後は明朝まで以下の観測が連続して行われる。
光学的粒子観測(LISST)
乱流測定(TurboMAP-L)

図6-Hot-spot
(東京海洋大学 長井健容さん提供)