浮遊性有孔虫データベース

グロビゲリニタ・イオタ Globigerinita iota Parker, 1962

グロビゲリニタ・イオタ(Globigerinita iota Parker, 1962)

分類

肉質虫亜門 - 根足虫鋼 - 有孔虫目 - グロビゲリナ上科 - キャンデイナ科 - グロビゲリニタ属

時代

現生

特徴

殻は小型で、殻室は亜球形。もっとも外側の最終旋回のチェンバーの数は4.5~5室である。棘状突起(スパイン)はもたない。Globigerinita glutinata同様に、最終チェンバーが作られた後に、主口孔(aperture)〜臍部(umbilicus)を覆い隠すような薄い疱状板(bullae、水疱の意味)を形成する。殻表面は小さな突起(pustules)に覆われる。おもに熱帯〜亜熱帯に出現する。


電子顕微鏡写真

スケール:50μm


まめ知識

この種は、熱帯〜温帯付近に産出しますが、産出数はそれほど多くありません。堆積物中にも産出はまれです。このため、本種の詳細な分布や生態は明らかになっていません。光学顕微鏡の下では、殻表面はなめらかで光沢があり、半透明に見えます。Bullaeを作るのがこの種の特徴ですが、最終チェンバー形成に達していない若い個体の場合、光学顕微鏡下では種の認定は難しくなります。その際は電子顕微鏡(SEM)を用いて、殻の表面構造や、最終旋回のチェンバーの数、側面からみたときにより平面に近いチェンバーの配置であることなどにより認定します。
このデータベースの標本は、西赤道太平洋(オントンジャワ海台:南緯2度、東経160度)の海底堆積物から産出したものです。