浮遊性有孔虫データベース

グロビゲリノイデス・テネルス Globigerinoides tenellus Parker, 1858

グロビゲリノイデス・テネルス(Globigerinoides tenellus)

分類

肉質虫亜門 - 根足虫綱 - 有孔虫目 - グロビゲリナ上科 - グロビゲリナ科 - グロビゲリノイデス属

時代

現生

特徴 

熱帯~温帯種。殻は小型。チャンバーは卵形で低いトロコイド状旋回を示す。最終チャンバーには丸い主口孔が形成される。最終チャンバーは4室。チャンバー表面は蜂の巣状構造が見られる。生体は刺状突起(スパイン)をもつ。


サンプリング情報

産地:Okinawa area (26°37.9'N-127°47.5'E)
採取日:2002年3月8日 10:32AM


生きている姿

この種は日本近海では生息密度はそれほど高くないため、あまり見ることが出来ません。写真は東シナ海でとらえた貴重な1匹です。生きているときはG. bulloidesに形が似ているので間違いやすいですが、表面構造の凹凸がG. bulloidesと比較して大きいことで識別が可能です。

グロビゲリノイデス・テネルス(Globigerinoides tenellus)

電子顕微鏡写真

スケール:50μm

スケール:10μm

コラム 豆知識など

全体的な形はG. bulloidesによく似ています。旋回面に補口孔が見られることでグロビゲリナ属と区別されますが、実体顕微鏡下でよく見ないとわかりません。電子顕微鏡を用いるとはっきりその形の違いが分かります。本種は日本近海にはそれほど多く産出しないため、飼育の研究例がほとんどありません。世界的にも飼育の例はないか、数少ないと思われ、生態情報は不足しています。化石記録では、Globigerina ruberscensの挙動に似ます。
実は筆者はすべての浮遊性有孔虫の中で、この形がコンパクトにまとまっているので、もっとも好きです。