浮遊性有孔虫データベース

グロボロタリア・トゥランカトリノイデス Globorotalia truncatulinoides (d’Orbigny), 1839

グロボロタリア・トゥランカトリノイデス(Globorotalia truncatulinoides)

分類

肉質虫亜門 - 根足虫綱 - 有孔虫目 - グロビゲリナ上科 - グロボロタリア科 - グロボロタリア属

時代

現生

特徴 

殻は高いトロコイド状旋回で,大型。旋回側面は平坦あるいはしばしばすり鉢状に陥没する。殻の外周にはキール(keel)と呼ばれる縁取りをもつ。殻表面には,小さな突起が認められる。スパイン(棘状突起)はもたない。側面からみた形状は亜三角形。赤道付近から中緯度の中央水塊に産出する。熱帯ー亜熱帯種。


生きている姿

生きているG. truncatulinoidesです。MTDネットという水平曵きのプランクトンネットを用いてとらえたものです。

グロボロタリア・トゥランカトリノイデス(Globorotalia truncatulinoides)

電子顕微鏡写真

スケール:100μm

スケール:10μm
グロボロタリア・トゥランカトリノイデス(Globorotalia truncatulinoides)表面構造の拡大
表面構造の拡大

コラム 豆知識など

G. truncatulinoidesは中緯度の温帯に分布の中心を持ちます。数百メートルの深い水深に生息しており、表層付近にはあまり産出しません。そのせいか、浮遊性有孔虫のなかでも大きくて重い殻をつくります。
旋回面がスパっと断ち切られたような(truncate)平面であることが特徴ですが、しばしば外周縁部が高くなり、すり鉢状になることがあります。我々は後期更新世の間に、北半球太平洋で巻き方向が一斉に変わるイベントが複数あることを発見し、浮遊性有孔虫の中ではもっとも新しい時代の指標となることを示しました。(Xu, Kimoto & Oda, 1995)。