浮遊性有孔虫データベース

ガリッテリア・ヴィバンス Gallitellia vivans Cushman, 1934

ガリッテリア・ヴィバンス(<i>Gallitellia vivans</i> Cushman, 1934)

分類

肉質虫亜門 - 根足虫鋼 - 有孔虫目 - ヘテロヘリックス上科 - グエンベリトリア科 - ガリッテリア属

時代

現生

特徴 

殻は他の有孔虫と比べて極端に小さく、チェンバーは丸い。チェンバーの配列は三列状旋回(トリセリアル)である。チェンバーの数は多くても15程度。殻は薄く透明で、表面はスムースで光沢がある。スパインを持たない。口孔はシンプルな孔である。熱帯〜亜熱帯域からの報告が多い。


サンプリング情報

産地:対馬海峡(34°26.8’N 129°27'E)
水深:15m
採取日:2006年10月31日


生きている姿

Gallitellia vivansはその分布があまりよく知られていない上に、生息密度もあまり高くないため生体の写真が撮られたことはほとんどありません。右は貴重な生体の写真です。殻の左側に薄く仮足(細胞質が変形した糸状の足)が出ているのが見えます。

ガリッテリア・ヴィバンス(<i>Gallitellia vivans</i> Cushman, 1934)

電子顕微鏡写真

スケール:20μm

スケール:10μm
ガリッテリア・ヴィバンス(<i>Gallitellia vivans</i> Cushman, 1934)臍側面
臍側面
スケール:5μm
ガリッテリア・ヴィバンス(<i>Gallitellia vivans</i> Cushman, 1934)口孔の拡大
口孔の拡大

まめ知識

この形態を持つ浮遊性有孔虫の起源は白亜紀にさかのぼります。現生で知られているのはこのGallitellia vivans 1属1種だけしかいません。本種は私たちが世界で初めて分子生物学的系統関係と海洋での鉛直分布、安定同位体比を明らかにしました(Kimoto et al., 2009, Ujiié et al.,2008)。この種は東シナ海北部から対馬海峡側に向けて多く分布します。生態にはまだ謎が多く、引き続き研究が必要です。植物プランクトン(珪藻類)をよく補食し、飼育は比較的容易です。